コーヒー、レザー、ダークフルーツ…2026年秋の香水は「深み」がキーワード


秋になると恋しくなる、甘く温かみのある香り。2026年は、バニラやキャラメルなど、食べ物を思わせる甘い香りが特徴の「グルマン系」フレグランスが、甘さだけではない複雑で洗練された香りへと進化している。(フロントロウ編集部)
「ベタ甘」から「複雑な甘さ」へ
今秋の香水のキーワードは、ひと言で言えば「大人になった甘さ」だ。ビューティメディアCoveteurなどによると、従来の「甘い」「かわいい」グルマン系香水が、スパイス、ウッド、スモークといった要素を取り入れることで成熟した方向に進化しているという。
米Allureも2026年秋のトレンドとして「大人のグルマン」を挙げており、これまでグルマンといえばバニラやマシュマロ、クッキーなど砂糖を思わせる香りが主流だったのに対し、今秋はコーヒーや紅茶、スパイスなどを組み合わせた、より複雑な香りが注目されていると紹介している。
バニラはより芳醇で複雑に、フルーツはより官能的に。砂糖菓子のような甘さ一辺倒ではなく、複雑さと深みを加えた香りが注目されている。
カフェ・レザー・ムスクが今秋の3本柱
具体的に台頭しているトレンドは次の3つ。
カフェ・フレグランスは、コーヒー・チャイ・抹茶など、カフェで楽しむドリンクを思わせる香りで、いわゆる「リトルトリートカルチャー(ちょっとした贅沢を楽しむ文化)」をフレグランスに置き換えたもの。プラダのフレグランスラインが展開する「インフュージョン ドゥ プラダ サンタル チャイ オーデパルファム」や、カヤリの「フリーダム・マスク・ラテ|41」が代表格として挙げられる。米Allureでもコーヒーは今秋の「大人のグルマン」を象徴するノートのひとつとして取り上げられ、ウッドやスパイス、樹脂系の香りと組み合わせることで、デザートのような甘さとは異なる深みを生み出しているという。
レザー&ムスクは、ラテックス・レザーといった挑発的なノートをまとった「セクシーなスキンセント」の流れ。「過剰にデジタル化された世界に対する反動として、人々はリアルなつながりや身体的な親密さを求めるようになった。フレグランスがその橋渡しになっているのではないか」とCoveteurの取材に対し、フレグランス専門家のクジ・チクンブが語った。また、レザーやスエードが今秋のトレンドとして米Allureにも挙げられており、フローラルやフルーツと組み合わせることで、従来よりも取り入れやすく洗練された香りへと広がっているという。
フォービドゥン・フルーツ(禁断の果実系)は、明るくジューシーなフルーツに代わって、プラム、ブラックチェリー、イチジク、ブラックベリー、ラズベリーといった、よりダークで官能的なフルーツが今秋のトレンドに浮上している。「ゴシック・フルーツ」とも呼ばれ、香りに深みと洗練された印象をもたらすトレンドとし注目されている。
この秋は、ひとひねりある甘さを
この秋、香水を新しくしたいなら、いつもの好みから少しだけ冒険してみるのもよさそう。甘さとスパイスが溶け合うカフェ系、ダークで官能的なレザー・ムスク系、奥行きのあるフルーツ系など、ひと口に甘い香りといっても選択肢はさまざま。お気に入りの香りを探しながら、秋らしいムードを楽しんでみて。















