FRONTROW

エイサップ・ロッキーは即決だった。『ワンオペレーション』本編映像が解禁

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
エイサップ・ロッキーは即決だった。『ワンオペレーション』本編映像が解禁
© 2025 Legs Film Rights LLC. All Rights Reserved.

コナン・オブライエンがセラピスト役で登場する場面写真が出てから1週間。A24製作の話題作『ワンオペレーション』から、今度はもう一人の意外なキャスティングにスポットが当たった。ラッパーのエイサップ・ロッキーだ。彼が演じるモーテルの隣人が主演のローズ・バーンとやり取りする本編映像と、新たな場面写真4点が解禁された。(フロントロウ編集部)

https://youtu.be/sN8rIYcq6O4

Zoomの画面に現れた瞬間に、決まった

配給の東京テアトル・シンカによると、監督のメアリー・ブロンスタインは当初、この役に従来型の俳優を探していた。ところが製作のA24からミュージシャンの起用を提案され、ロッキーと面談することになる。そして、「ロッキーがZoomの画面に現れた瞬間、『この人がジェームズだ』と分かった」と振り返っている。

ジェームズは、リンダが娘とともに滞在するモーテルの隣人。善意から行動するのに、なぜかその善行が思わぬトラブルを招いてしまう人物だ。ブロンスタイン監督は、この役を「リンダとは完全に別の惑星にいるような存在にしたかった」と語る。リンダの世界が崩れていく一方で、ジェームズの世界では何もかもが順調に回っている——という対比だ。

同時に監督は、ジェームズを「リンダに真正面から挑む唯一の人物」とも説明している。誰もが遠巻きに見ているリンダの問題に、この隣人だけは踏み込んでくる。飄々とした態度のまま、いちばん近いところまで。

光を照らすジェームズと、その隣で見つめるリンダ
© 2025 Legs Film Rights LLC. All Rights Reserved.

「別世界から来たような雰囲気があった」

共演したローズ・バーンも、ロッキーの存在感に驚かされた一人だ。「カメラが回っていないときの彼には、どこか別世界から来たような雰囲気があった」と語っている。役柄の設定がそのまま人物評になっているようで面白い。

解禁された本編映像が切り取っているのは、モーテルの一室。ジェームズがリンダの娘にお菓子を差し出す場面だ。チャーミングな調子で声をかけるジェームズに対し、リンダは張り詰めた様子で娘を見守っている。娘を前に不安げな表情を浮かべる母親と、飄々とした隣人。世界的ラッパーとしての鋭いイメージとは違う、柔らかな表情と自然体の芝居が印象に残る。

場面写真4点には、夜のモーテルでワインを抱えて立ち尽くすリンダ、光を照らして何かを見つめるリンダとジェームズ、そしてジェームズの表情を捉えたカットなどが収められている。

夜のモーテルでワインを抱え立ち尽くすリンダ
© 2025 Legs Film Rights LLC. All Rights Reserved.

音楽で1位を獲り続けてきた人が、演技に出した答え

エイサップ・ロッキーは、米ニューヨーク・ハーレム生まれ。2011年の登場以来、累計250億回以上のストリーミング再生を記録してきた。アルバム『LONG.LIVE.A$AP』『AT.LONG.LAST.A$AP』、そして2026年発表の『DON’T BE DUMB』はいずれも全米チャート初登場1位。「Praise the Lord (Da Shine)」などのヒットを放ち、音楽だけでなく俳優、映像、ファッションと領域を横断してきた人物だ。

その彼が向き合うのが、ローズ・バーン演じるリンダである。本作でバーンは、第75回ベルリン国際映画祭銀熊賞(主演俳優賞)、第83回ゴールデン・グローブ賞最優秀女優賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞し、第98回米アカデミー賞主演女優賞にもノミネートされた。育児も家事も仕事も一人で背負う“ワンオペレーション”という現代の構造的な問題を、スリラーと心理ドラマとダークコメディが混ざり合う手つきで描く一本で、監督のブロンスタインは重病の娘とモーテルで暮らした自身の実体験をもとに脚本を書いている。

『ワンオペレーション』は、9月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開。

MORE

FEATURE

RECOMMEND