ステイサムの島に、ノックなしで入ってはいけない。『シェルター』本編映像


8月28日に公開された『シェルター』は、ジェイソン・ステイサムが灯台守として身を隠す物語だ。その静かな暮らしに武装集団がボートで乗り込んでくる場面の本編映像が解禁された。侵入した側が、次々に罠にかかっていく。(フロントロウ編集部)
島に上陸した瞬間、攻守が入れ替わる
舞台はスコットランド沖の孤島だ。マイケル・メイソン(ジェイソン・ステイサム)は、そこにそびえる灯台で世間から身を隠すように暮らしている。猛烈な嵐の海へ投げ出された少女ジェシー(ボディ・レイ・ブレスナック)を救い、唯一の近親者だった伯父を失った彼女と、少しずつ心を通わせ始めていた。
その束の間の平穏を破るのが、今回の映像だ。夜の闇に紛れ、少人数の武装集団がボートで島へ上陸してくる。異変に気づいたメイソンは、慌てもしなければ逃げもしない。ジェシーをバスルームへ避難させ、自分は迎え撃つ側にまわる。
ここから始まるのは、正面からの撃ち合いではない。島の地形を知り尽くした男が、あらかじめ各所に仕込んでおいたブービートラップを次々と発動させていく。暗闇のなか、何が待ち受けているかわからない侵入者たちは、瞬く間に翻弄されていく。火花が飛び、炎が上がり、夜の孤島が一転して戦場になる。
家に押し入った相手を罠で撃退する――と聞けば、あの微笑ましいクリスマス映画を思い出す人も多いだろう。ただ、迎え撃つのがジェイソン・ステイサムとなると話は変わる。仕掛けられているのはペンキ缶でも玩具でもなく、元特殊部隊員が本気で組み上げた迎撃システムだ。
灯台守の正体は「最強の精密機械」
この襲撃をきっかけに、寡黙に暮らしていた男の過去が明らかになっていく。メイソンはかつてイギリス政府の特殊部隊に所属し、エリート諜報員養成プログラムの初期メンバーとして「最強の精密機械」の異名を取った人物だった。

島を襲った武装集団も、ただの強盗ではない。メイソンに個人的な恨みを持つ元MI6長官マナフォート(ビル・ナイ)が送り込んだ急襲部隊だ。相手が国家直属の精鋭であっても、この男は一歩も引かない。それどころか、自分のテリトリーへ足を踏み入れた敵を、長年かけて準備してきた罠と戦闘能力で制圧していく。
コミカルさを削ぎ落とした、原点回帰のステイサム
『シェルター』は、国家の「抹殺リスト」に載った元特殊部隊員が、英国情報機関MI6を相手に戦うリベンジ・スパイ・アクションだ。近年のジェイソン・ステイサム主演作にあったコミカルな軽さは意識的に排され、リアルな銃撃戦と近接格闘、そしてブービートラップを使ったサバイバル描写で構成されている。孤高のアウトローという、この俳優の出発点に戻ってきた一作といえる。
一方で、アクションだけの映画ではない。嵐で唯一の肉親を失った少女を守りながら逃避行を続けるうちに、心に傷を負った二人が父娘のような絆で結ばれていく。ジェシー役には『ハムネット』で注目を集めた新星ボディ・レイ・ブレスナックが抜擢され、ステイサムと堂々と渡り合っている。メイソンを執拗に追うマナフォート役のビル・ナイが、重厚な存在感で物語を締める。
監督は『エンド・オブ・ステイツ』『グリーンランド -地球最後の2日間-』のリック・ローマン・ウォー。『シェルター』は全国で公開中だ。















