FRONTROW

『13日の金曜日』前日譚、ジェイソンの母役は“最初から彼女だけ”だった

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
『13日の金曜日』前日譚、ジェイソンの母役は“最初から彼女だけ”だった
写真:Prime Video

 ホラー映画の金字塔『13日の金曜日』の前日譚ドラマ『クリスタル・レイク / 殺人鬼の母』が、10月15日から日本でもU-NEXTで独占配信される。主人公は、ホッケーマスクをかぶった殺人鬼ジェイソンではなく、その母パメラ・ボーヒーズ。パメラを演じるリンダ・カーデリーニと製作陣が、配信開始を前に作品や役への思いを語った。(フロントロウ編集部)

シリーズの原点となった母親

 1980年公開の第1作『13日の金曜日』で、キャンプ場のカウンセラーたちを次々に襲った犯人は、ジェイソンではなく母親のパメラだった。湖で溺れた息子の死をきっかけに復讐に走った彼女は、シリーズの原点ともいえる存在だが、その人物像が深く描かれることはほとんどなかった。

 ドラマ版は、ニュージャージー州のキャンプ場クリスタル・レイクを舞台に、シングルマザーのパメラが息子ジェイソンを失った悲しみを経て、どのように変貌していったのかを描く。製作を手がけるのは、『ミッドサマー』などで知られるA24。全8話で、日本では毎週1話ずつ配信され、字幕版と吹替版が同時に公開される。

パメラの日本語吹替は園崎未恵、少年時代のジェイソン(カラム・ヴィンソン)はファイルーズあいが担当する。

「パメラ役は、最初から彼女しか考えていなかった」

 パメラを演じるリンダ・カーデリーニは、映画『スクービー・ドゥー』のベルマ役や、Netflixドラマ『デッド・トゥ・ミー ~さよならの裏に~』のジュディ役で知られる俳優。クリエイター兼ショーランナーのブラッド・ケイレブ・ケインは、ニューヨーク・コミコンで米TV Insiderの取材に応じ、「パメラ役として考えていたのは、最初からリンダだけだった」と明かした。

 決め手となったのは、『デッド・トゥ・ミー』での演技だったという。ケインは「秘密を抱えながら、うわべを取り繕おうとする。その目の奥では、さまざまな感情が渦巻いているんです。とても繊細な演技でした」と絶賛している。ケイン自身も10代の頃に映画館でシリーズを見て以来の大ファンで、「たぶん40年くらい、この作品に取り組んできた」と語るほどの思い入れがある。

主演が語る「まだ十分に掘り下げられていない」役

 リンダ本人は、パメラという役に惹かれた理由として、シリーズにとって重要な存在でありながら、「まだあまり掘り下げられていない」点を挙げている。ケインからは、役の方向性をまとめた「ミックステープ」のようなものを受け取り、それを手がかりに、予想外の方向へとキャラクターを掘り下げていったという。

 ケインが目指したのは、1970年代のパラノイア・スリラーや、女性解放運動が広がった時代の空気を取り入れたサイコロジカル・スリラー。暴力描写は多いものの、単なる見せ物ではなく、作品のテーマや登場人物を描くためのものだと強調している。リンダの演技については「多くの人を驚かせることになる」と自信をのぞかせた。

 ハロウィンを目前に控えたこの時期、「殺人鬼の母」の物語がどのような結末を迎えるのか。シリーズのファンならずとも気になるところだ。

MORE

FEATURE

RECOMMEND