『ハリー・ポッター』シリーズ後半に登場する若き女性闇祓い、ニンファドーラ・トンクス。髪色が一瞬でピンクに変わる「七変化」の能力と、ドジっ子ぶりで愛されるキャラクターだが、その恋と結末はシリーズ有数の切なさで知られる。この記事では、トンクスの能力と経歴、ルーピンとの結婚、そして最期までを解説する。
ニンファドーラ・トンクスのプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ニンファドーラ・トンクス。本人は「トンクス」呼びを強く希望 |
| 能力 | 生まれつきの七変化(メタモーフマガス) |
| ホグワーツの寮 | ハッフルパフ |
| 職業 | 闇祓い(オーラー)。不死鳥の騎士団メンバー |
| 家族 | 母アンドロメダ(ブラック家出身)、父テッド・トンクス |
| 夫・子 | リーマス・ルーピン、息子テディ |
| 演じた女優 | ナタリア・テナ |
ワーナー・ブラザース公式サイトWizarding Worldの解説によると、トンクスは「ニンファドーラ」という仰々しい名前で呼ばれることを何より嫌う、気さくで陽気な魔女。皿を割らずに部屋を横切れないほどの不器用さと、闇祓い試験を突破した実力を併せ持つ、ギャップの人でもある。
七変化(メタモーフマガス)とは?
トンクスの代名詞が、意のままに外見を変えられる「メタモーフマガス」の能力だ。魔法薬も呪文も使わず、髪の色から顔立ちまで一瞬で変身できる。これは訓練で身につくものではなく、ごくまれに生まれつき備わる特異体質。初登場時のトレードマークだった鮮やかなピンクの短髪も、この能力による「気分の表現」だ。夕食の席で鼻の形を次々変えてウィーズリー家の子どもたちを笑わせる場面など、シリーズ後半の数少ない和みどころを担っていた。変装いらずの体質は闇祓いの潜入任務でも大活躍で、ベテランのマッドアイ・ムーディとコンビを組み、ハリーの護衛任務にもたびたび参加している。
ブラック家の血筋。ベラトリックスは伯母
じつはトンクスは、シリウス・ブラックの親戚にあたる。母アンドロメダは名門ブラック家の出身で、ベラトリックス・レストレンジとナルシッサ・マルフォイの実の妹。しかしマグル出身の魔法使いテッド・トンクスと駆け落ち同然に結婚したため、純血主義のブラック家から勘当された。つまりトンクスは、死喰い人ベラトリックスの姪でありながら、その対極で戦う闇祓いという因縁の生まれなのだ。
ルーピンとの恋。守護霊が変わるほどの想い
『謎のプリンス』の頃、トンクスの髪はくすんだねずみ色に変わり、七変化も精彩を欠くようになる。原因は、狼人間のリーマス・ルーピンへの報われぬ恋だった。ルーピンは「自分は年を取りすぎているし、貧しすぎるし、危険すぎる」と彼女を遠ざけ続け、トンクスの守護霊は想い人を映す狼の姿に変わってしまう。周囲の後押しもあって2人はようやく結ばれ、ひっそりと結婚。息子テディが生まれ、ハリーが名付け親を引き受けた。暗く重い物語終盤における、ささやかな希望のエピソードだ。
トンクスの最期。ホグワーツの戦いで
『死の秘宝』のホグワーツの戦いで、トンクスは生まれたばかりのテディを母に預け、戦場の夫のもとへ駆けつける。そして夫婦そろって戦死するという、あまりに残酷な結末を迎えた。トンクスを手にかけたのは、実の伯母ベラトリックス。原作では2人の遺体が並んで安置される描写だけが静かに語られ、直接の戦闘場面は描かれない。その余白がかえって喪失の重さを際立たせている。残されたテディは祖母とハリーに見守られて育ち、19年後のエピローグに元気な姿で登場する。両親が命をかけて守った未来を、息子が生きているわけだ。
演じたナタリア・テナ
トンクスを演じた英国の女優ナタリア・テナは、『ゲーム・オブ・スローンズ』の野人オシャ役でも知られる個性派。バンド活動もこなす自由人ぶりは、まさにトンクスのはまり役だった。2023年には東京コミコンのため来日が決定し、日本のファンとも交流している。(フロントロウ編集部)


















