米ディズニーランド、71年続く名物アトラクション「オートピア」が電動化へ


アメリカ・カリフォルニア州のディズニーランドで、1955年の開園以来走り続けてきたゴーカート型アトラクション「オートピア」が、ガソリンエンジンを廃止し、電動化される。カリフォルニア州の排ガス規制に関する合意により、2027年2月1日までに現在のエンジンを使用停止にする必要があるためだ。(フロントロウ編集部)
発電機と同じタイプのエンジンで71年
オートピアは、ウォルト・ディズニーが「未来の高速道路はどんな姿になるのだろう?」と考えたことから生まれたアトラクションで、トゥモローランドに残る唯一の開園当初からのアトラクションでもある。これまでの累計利用者数は2億1,000万人を超える。
現在の車両に搭載されているのは、発電機や高圧洗浄機などにも使われるタイプの、8.5馬力のホンダ製4ストロークエンジン。アトラクション周辺には、ガソリンのにおいが漂っていたという。
米Peopleによると、きっかけとなったのは2023年9月、パーク側がエンジンにカリフォルニア州の規制に違反する改造が施されていたことを、州大気資源局に自主申告したことだった。2024年8月には、1台あたり450ドル、合計5万6,250ドル(約890万円)を支払うことで合意し、エンジンの使用を終了する期限が定められた。
設計者が明かした、バッテリーに頼らない電動化
新しい車両の試作モデルを見たのは、初代オートピアの設計に携わった94歳の元ディズニー・イマジニア、ボブ・ガー。米紙の取材に対し、「電気で動きますが、車両にバッテリーを搭載するという一般的な方法ではありません。まったく異なる仕組みです」と語った。ボブによると、車両ではなくコース側から電力を供給する仕組みになるという。
2000年から電動化を訴えてきたボブは、「26年間ずっと『いつになったらガソリンをやめるんだ』と言い続けてきました」と振り返った。
パーク側は現在、完全電動の試作車両をテストしているが、アトラクションの休止期間や再開時期については、まだ発表していない。
ディズニーのテーマパークでは、東京ディズニーランドの「スペース・マウンテン」の建て替えなど、長年親しまれてきたアトラクションの刷新が進んでいる。
日本にも、オートピアによく似たアトラクションがあった。東京ディズニーランドの「グランドサーキット・レースウェイ」は、1983年の開園以来、延べ約1億4,000万人が利用し、2017年1月11日に約34年の歴史に幕を下ろした。


















