コーチェラに参加しない理由
最近は女優業に力を入れ、映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』などの話題作に続々出演しているカーラ。大の音楽好きで、同作では歌手デビューも果たしている彼女は、世界各地で開かれる音楽フェスの常連として知られている。
砂漠の音楽フェス、バーニングマンにて。最近はDJとして活躍するパリス・ヒルトンと。
しかし、そんな彼女が4年以上も姿を見せていないフェスがある。それが、米カリフォルニア州で4月の2週末に渡って開催される、セレブ参加率が最も高いことで知られる「コーチェラ・バレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル」(以下コーチェラ)。
カーラがコーチェラに参加しないと決めた理由は、2016年に同イベントの主宰会社のオーナーであるアメリカ人億万長者のフィリップ・アンシュッツが反LGBTを提唱するいくつもの差別団体に多額の寄付を行っていたことが発覚し、さらに、彼が銃支持派として有名だから。
同イベントは寄付先が差別団体だったとは知らなかったとし、「今後は人々の平等を脅かすグループへの資金や支援を一切行わない」と発表。2017年以降は支援先を明確にしているが、自身も女性との交際をオープンにしており、LGBTコミュニティへの熱心なサポートを行っているカーラは、コーチェラの主宰会社を未だに信用していない。
今年のコーチェラに先立ち、カーラは自身は参加するつもりはないとインスタグラムを通じてフォロワーたちに明言していた。
ビヨンセを絶賛し「矛盾してる」と批判受ける
そんなカーラだったが、今回のコーチェラで歴史的記録を打ち立て、大きな話題となったシンガーのビヨンセのパフォーマンスだけは見逃せなかったよう。
ストリーミング配信でビヨンセのステージを鑑賞した彼女は、自身のインスタグラムでビヨンセのパフォーマンスを見た興奮を綴った。
「言葉も出ない。あのパフォーマンスを見て思わず涙が出て、背中に鳥肌が立ったよ。とくにデスティニーズチャイルドの再結成の場面。“アイコニック”なんて言葉じゃ足りない。たくさんの人を勇気づけてくれてありがとう」と、ビヨンセをはじめ、デスティニーズチャイルドの元メンバーであるケリー・ローランドとミシェル・ウィリアムズにもお礼の言葉を送ったカーラに対し、フォロワーたちからの賛同の声が続くなか、一部には彼女の言動を疑問視する人も。
「コーチェラを批判したくせに、そこに出演したアーティストを褒めるのはアリなわけ? 矛盾してる」、「あの主催者からギャラを受け取ったアーティストを支持するなんて」と批判の声が寄せられた。
カーラが反論
これを受け、カーラがインスタグラムのストーリー機能で長文を公開し反論。
「私がコーチェラのオーナーへの怒りを表明しておきながらビヨンセを称賛したことに意見がある人が居るみたいね。私はやっぱり反LGBTで銃賛成派の人物が運営するフェスには行かない。でも私が彼をディスったからって、お気に入りのアーティストへの愛を表現しちゃいけないってことにはならないはず。ビヨンセが好きだからって、コーチェラが好きなわけじゃない。私自身が何かを好きだとか嫌いだとか表現することを誰にも邪魔させない。私と私の真実の間には誰も割り込ませない」とコメントした。
このカーラの主張には、「確かにそれとこれとは別」、「ビヨンセはコーチェラか否かに関係なく素晴らしかった」との同意も集まっている。