2010年の放送開始から異例の高視聴率を叩き出し続ける全米No.1のドラマ『ウォーキング・デッド』。世界中に熱狂的なファンを持つ今作のキャストやスタッフが、サンディエゴで行われているコミコン(※)に集まっている。
※エンタメやポップカルチャーのイベント。サンディエゴだけでなく、東京など世界各国で行われている。
そこでフロントロウ編集部が、現地で行われた記者会見に独占で潜入! 今年の秋に放送されるシーズン9のことや、裏話などたくさん話を聞いてきました。
時々キャスト同士でじゃれ合ったり、笑い合ったりする楽しい雰囲気で始まった記者会見では、世界中からのレポーターが集まっており、ワールドカップで優勝したフランスからのレポーターが質問した時は、キャストたちが「優勝おめでとう!」と声をかけるシーンも。
シーズン9は何が起こるの?
誰もが気になっているシーズン9についての質問について、ドラマの責任者であるアンジェラは、「シーズン9は新しいチャプターが始まるの。だから次のシーズンでは、時制を変えたりして、今までファンが見たこともないような世界が見られるようになっていると思う。もっとキャラクターたちが深く関わりながらも、個々の考え方の違いなどと向き合っている姿を描いていくわ」と話した。
誰もが思う「あの疑問」
ゾンビがはびこる世界でのサバイバルを描いている同作で、キャラクターたちはもちろん綺麗に着飾ったりすることはできない。男性女性関係なく、血やゾンビの内臓にまみれてしまうことも。
そこで「ドラマの中でもっと綺麗でいたいって思う時はないの?」という質問が飛んできた時、ローレンが「綺麗なドレスは着てみたいわよね(笑)」と冗談っぽく反応し、「けどしょうがないもの」と開き直っていた。アンジェラによると、キャストたちは「髪にもっと血のりをつけたほうがいいんじゃない?」と提案し、むしろ綺麗でいることより役作りのほうに熱心だという。
アンドリューの降板について
最近世界中のファンに衝撃が走った、主演リックを演じるアンドリュー・リンカーンの降板報道。まだアンドリューや制作側からコメントはないものの、アンドリューが降板することについての質問が。
するとアンドリューは「このドラマには本当に感謝の気持ちしかないんだ。人生を変えてくれた大切な作品なんだよ。だけどこれ以上は言わないよ(笑)。何かがあった時は、ファンに一番最初に言いたいからね」とはっきりとした発言は避けていた。
今シーズンのために髪を短く刈り上げたため「僕のヘアカットについて質問されると思ってたんだけど!?(笑)」と言ったアンドリューに、横からジェフリーが「俺はそのヘアカット好きだよ」とフォローを入れるという微笑ましい瞬間も。
癒しの時間はあるの!?
ここ数シーズンはファンにとって衝撃的なシーンがたくさんあったことについて、あるレポーターが「本当にストレスで、あんなにテレビドラマを見て泣いたことはなかったの。正直、ドラマ内で癒しの時間がないとやってけないわ」と発言。
するとキャストたちからも笑みがこぼれ、代表してプロデューサーのスコットが「それは個人的に謝っておくよ。今後もちろん温かみのある、そして笑いのあるシーンは盛り込んでいく予定だよ」と教えてくれた。
キャストは家族のよう
ただの共演者ではなく、もう何年も一緒に撮影してきたキャストたちは本当に仲が良く、まるで家族のよう。ノーマンは、「キャストの間にある絆は本物だし、それはショーにも反映されていると思う。家族が喧嘩するみたいに喧嘩するし、ドラマ内で殴り合ってるのも、本当に殴ってるしね(笑)。撮影をしていない時でも遊んでるよ」と語った。
ノーマンとジェフリーは大の仲良しで、よくお互いのSNSに登場している。
女性の活躍について
ここ最近ハリウッドでも女性の活躍や女性の権利が叫ばれているなか『ウォーキング・デッド』でも、男性だけでなく女性のキャラクターも大活躍している。日本刀を持って戦うミショーンを演じるダナイは、「女性が活躍するのはとても大切なことで、現代だからこそ、それをもっと映すべきだと思うの。ファンからのレスポンスもすごいしね。強い女性の描写は、社会が必要としていることよ」と話した。
プロデューサーのゲイルは、「今の世の中、いろいろ悲しいことが起きているのは事実。だけどどんなに世界が暗かったとしても、私たちは希望を見つけて生き残れる。それをこのドラマで届けていきたいわ」と話し、記者会見は幕を閉じた。
『ウォーキング・デッド』の最新シーズンとなるシーズン9は、今年の秋にFOXチャンネルで日本最速放送が決定している。(フロントロウ編集部)