『TWD』アンドリュー・リンカーンが正式に降板を発表
ファンの間に衝撃が走った、『ウォーキング・デッド』でシーズン1から主役としてドラマを支えてきた、アンドリュー・リンカーンの降板報道。共演者のノーマン・リーダスが降板を示唆する投稿をすることはあったものの、これまでにアンドリュー本人や制作側から、この報道を認めるコメントはなかった。
そんななか、サンディエゴで開催されたコミコンのパネル・セッションにドラマのキャストやプロデューサーたちが出席し、そこで今年の秋に放送されるシーズン9の予告編が解禁された。そのパネルでアンドリューは、「シーズン9が僕にとって最後のシーズンになるかどうか聞きたい人はたくさんいると思うんだ。これがリック・グライムズを演じる最後のシーズンになるよ」と降板を認めると、集まっていた大勢のファンたちから悲しみの声があがった。すると「お願い、聞いてくれ」と、神妙な面持ちで語り始めた。
「このドラマを本当に愛してるんだ。僕にとってすべてで、このドラマを作る人たちのことも愛している。絶対に泣かないって約束したんだけど…。泣くのはもうドラマで死ぬほどやってきたから(笑)。このドラマを見てくれている人たち、そう君たちのことがとても大好きなんだ。このドラマに出演したことは、僕のキャリアでもとても素晴らしく、美しい経験になったよ。それはすべて君たちファンのおかげだ。ここにいるみんなだけでなく、アメリカや世界中のファンたちにありがとうと言いたいよ」
アンドリューは途中で涙ぐむ瞬間を見せつつも、ファンたちに感謝の気持ちを伝えた。そんなアンドリューを優しい表情で、時に寂しそうな表情で見守るキャストたちが印象的だった。
リックが1番恋しくなるものは?
パネル・セッションでシーズン9などについて話したあと、最後にファンからの質問コーナーが。そこで「リックがいなくなって、1番恋しくなるものは何?」と聞かれたリックは、即答で「ミショーンだよ。ミショーン、ミショーン、ミショーン(笑)」と、ドラマ内で恋愛関係になるミショーンの名前を連呼して会場を沸かせた。
さらに「今後は何か考えているプロジェクトなどありますか?」という質問には、「今はとくにないんだ。しばらく休みを取って、家族と一緒に過ごそうと思ってる」と話した。
そしてパネル・セッションの最後には、ダリル役のノーマン・リーダスが「みんなで立ち上がって拍手を送ろうよ」と提案し、会場にいた全員がスタンディング・オベーションでアンドリューに拍手を送るという感動的なシーンも。
アンドリューが降板を認めたあと、共演者のダナイがインスタグラムで、「アンドリュー・リンカーンは、テレビドラマで1番の主役だと心から信じてる。彼のリーダーシップ、献身的な姿勢、ハート、そして優しさで、私たちをより良い人間にしてくれたの。彼と働けた時間、そして彼から学んだことに感謝しきれないわ。本当に光栄でした」と感謝のメッセージを送っていた。
ノーマンは、裏でキャストたちがハグし合う微笑ましい動画を、「クリスマスみたい♥」というコメントを添えてインスタグラムにアップ。
フロントロウ編集部が日本独占で参加したパネル・セッション前の記者会見でも、相変わらず仲の良い様子を見せていたキャストたち。記者会見からもパネル・セッションからも、そしてSNSからも、長年を共にしてきたアンドリューへの愛が感じられた。
『ウォーキング・デッド』の最新シーズンとなるシーズン9は、今年の秋にFOXチャンネルで日本最速放送が決定している。(フロントロウ編集部)