テロ事件のことを思い出して号泣
新アルバム『スウィートナー(Sweetener)』のプロモーションのためにラジオ番組に出演したアリアナ・グランデが、アルバム収録曲の「ゲット・ウェル・スーン(Get Well Soon)」について話している最中に、突如泣きだしてしまう場面があった。
じつは、日本語に訳すと「早く良くなって」「お大事に」という意味になるこの「ゲット・ウェル・スーン」という曲は、昨年アリアナのコンサートで起きた爆破テロ事件後の葛藤から生まれた曲として知られる。
そんな思い入れのある曲について聞かれたアリアナは、涙をこらえながら「不安でコワイ時間をみんなで支え合い、助け合いながら乗り越えていくことを歌っているの」と明かすと、続けてこう語った。
「この曲は、心に潜む悪魔や不安、身近な悲劇について歌った曲でもあるの。心の健康(メンタルヘルス)はとても大切なことよ。みんなそれぞれ予定があって、仕事や育児、日々のプレッシャー、SNSの投稿などたくさんのことに追われてる。だから、自分の“中”で起きていることに気を配る余裕がない」
そう話したところで涙が止まらなくなってしまったアリアナは、「ごめんなさい」とひと言謝ると、「音楽を通じてみんなのことを抱きしめてあげたかったの。歌詞のなかで『あなたのことを抱きしめたい』みたいなことを言うと、安っぽく聞こえるかもしれないけど、心の底からそう思っているの」と涙ながらに訴えた。
ちなみに、アリアナはテロ事件後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症したことを公表しており、「涙なしに事件のことを話せる日が来るかわからない」と今年6月に英Vogueのインタビューで語っている。(フロントロウ編集部)