現地時間の9月7日に26歳という若さでこの世を去ったラッパーのマック・ミラー。
カリフォルニア州サンフェルナンド・バレーにある自宅で、友人により意識不明の状態で発見され、駆けつけた救急隊員により死亡が確認された彼が、死の数時間前にインスタグラム・ストーリーで公開したある動画が「まるで別れの挨拶のようだ」とファンたちを騒然とさせている。
マックが公開したのは、自宅の一室に置かれたターンテーブルである楽曲を再生する映像。
本人は映っていない4つの動画で流れているのは、彼が8月3日リリースした最新アルバム『スイミング』の最後に収められた「ソー・イット・ゴーズ(So it Goes)」という楽曲。
マックが「みんな集まれ。まだ立ってるなら、座ってよ」などとラップする同曲は、パイプオルガンやバイオリンの美しい音色で幕を閉じる。
「ソー・イット・ゴーズ」がアルバムのエンディング曲であることや、メロディーの抒情的なフェードアウトの仕方などから、ファンたちの間で「この動画には何か深い意味が込められているのではないか」という憶測が広がり、「マックからの別れの挨拶だったのでは?」、「マックは自分の死を覚悟していたのかもしれない」などと囁かれているのだ。
インスタグラム・ストーリーの投稿は24時間という時間制限つきで公開されるが、これらの動画はマック急逝のニュースが世界中を駆け巡ってからもしばらく公開されたままになっていた。
この動画が公開される数時間前、マックはインスタグラム・ライブで楽曲制作の様子を生配信しており、15分間に渡ってノリノリな様子でシンセサイザーを使ってメロディーやビートを作り出したり、ベースを弾く姿を披露していたいた。動画内のマックはとてもリラックスした様子で、「生配信中でも動じずにビートを作れる自分が誇らしいぜ」などと語っていた。
ツイッターでは「とにかくツアーに出たい」とつぶやき、10月末から行われる予定だったツアーを告知していたマック。彼の死因については複数のメディアが薬物の過剰摂取によるものと伝えている。
彼の突然の死を受け、たくさんのセレブたちが追悼コメントを発表。約2年間交際した元恋人でシンガーのアリアナ・グランデは、沈黙を貫きつつも、自身が撮影したマックとの思い出の写真をインスタグラムに投稿して無言の追悼を行った。 (フロントロウ編集部)