米VogueがSNSに投稿したケンダル・ジェンナーの写真が、「文化の盗用(Cultural Appropriation)」だとして物議を醸している。(フロントロウ編集部)
Vogueが謝罪する事態に
騒動になっているケンダル・ジェンナーの写真は、米Vogueによる撮影で撮られたアフロヘアのもの。
アフロヘアは、黒人文化を象徴するヘアスタイルであるため、黒人文化に属さないうえに、髪質がストレートのケンダルがアフロを取り入れたことが、「文化の盗用(Cultural Appropriation)」だとクレームするコメントが米VogueのSNSに寄せられた。
「白人女性を黒人女性にしようとしている」「昔の黒人女性は天然パーマが美しくないと言われて、化学物質を使用して髪の毛をストレートにしていたのに、今はアフロを真似して、でも黒人のモデルは使わないのね!」という批判の声があがる一方で、「カールしているけどアフロじゃない」「敏感になりすぎ」という声もあるなか、米Vogueが謝罪文を米E!Newsに発表。
「この写真はエドワード朝時代(※20世紀初頭の英国)のギブソン・ガールのヘアスタイルをアップデートさせたイメージのものです」と説明するとともに、「私たちの表現したかったイメージとは違うように捉えられてしまったのなら謝罪します。不快にさせるつもりは一切ありませんでした」と釈明した。
ケンダルが出演する作品が人種に関連する問題として批判されたのは、今回がはじめてではなく、2017年にも、ケンダルを広告塔に起用した大手飲料メーカーのペプシのCM(※)が、社会問題をPRに利用したと大炎上したことがある。(フロントロウ編集部)
※同CMは、黒人の人権保護を訴えるムーブメント「Black Lives Matter」のデモで黒人女性が警察官に立ちはだかる有名なシーンをオマージュしたと言われ批判が殺到した。