あのキャストから「いたずら」される
現在放送中のシーズン9での降板が決定している、大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』のリック・グライムズ役のアンドリュー・リンカーン。
2010年のアメリカでの放送開始以来、メインキャストの1人として約8年間にわたって作品を引っ張って来た彼が出演する“最後のエピソード”が日本時間の11月5日ついに放送された。
アンドリューが演じてきたリックの長い旅を意外な形で回想するシーンや、思いもよらぬ衝撃の展開でファンたちを騒然とさせた同エピソードの放送を受け、アンドリュー本人が米Entertainment Weeklyとのインタビューに回答。
最終エピソードを撮り終えた感想について、「すごく満足しているよ。僕にとっては最高の終わり方だった」、「シリーズ内でのリックの冒険を締めくくるには、絶妙な美しい描き方だったと思う」と語り、作品の今後の展望についても触れたインタビューの中で、アンドリューは、撮影最終日に撮ったある大切なシーンの裏で共演キャストに仕掛けられていた「いたずら」への感謝の気持ちを明かした。
アンドリューに「いたずら」を仕掛けた共演者とは、ダリル・ディクソン役を演じているアンドリューにとっては盟友のノーマン・リーダス。
プライベートでも家族ぐるみでつき合うほど仲が良く、撮影がオフの日にも一緒にランチに出かけたりしていたアンドリューとノーマンは、以前からお互いの隙を狙ってはいたずらを仕掛け合う“いたずら合戦”を繰り広げてきたことで知られている。
アンドリューによってトイレットペーパーでぐるぐる巻きにされたノーマンの愛車。
ノーマンがアンドリューの車のエアコンの中の大量のグリッターを入れるというイタズラを決行。
最終撮影シーンで「まさかのイタズラ」
そんなノーマンが、撮影現場でアンドリューに対していたずらを仕掛ける“最後のチャンス”となったクランクアップ当日をみすみす見逃すはずは無かった。
いたずらを仕掛けたのは、アンドリューにとって最後の撮影シーンとなった、リックが“笑う”シーン。
ノーマン演じるダリルは、そのシーンには登場しないものの、じつは、画面にアップになったアンドリューの傍らにはなぜかノーマンの姿が。
なんと、ノーマンは、笑いの演技をするアンドリューの足元で、画面に写り込まないようにしながら彼のつま先をコチョコチョとくすぐっていたという。
もとはノーマンがアンドリューへのいたずらとして1テイク目に仕掛けた行為だったが、面白がったアンドリューは、その後のテイクでもノーマンに“くすぐり”をおねだり。
この時のエピソードについて振り返ったアンドリューは、楽しそうに、ノーマンらしい対応への感謝の言葉を口にした。
「ノーマンは撮影最終日だっていうのに、僕のことをイジり倒していたね。まあ、いつものことだったんだけど。だからこそ、最終日だからって態度を変えずに、いつも通りに接してくれたことが本当に嬉しかったよ」
アンドリュー演じるリックが、該当のシーンでノーマンにくすぐられながらどんな笑顔を見せているかは、同エピソードを観た人だけのお楽しみ。
ちなみにノーマンは、アンドリューの最終出演エピソード放送直前に、彼との思い出の写真の数々をインスタグラムを通じて公開。アンドリューを「俺のブラザー」と呼び、彼との別れを惜しんでいた。
アンドリューのドラマ『ウォーキング・デッド』卒業に合わせ、今後はアンドリュー演じるリックを主体にした3部作にわたるテレビ映画が制作されることが“最終エピソード”の放送とともに明らかになった(※リンク先の記事にはネタバレが含まれます)が、そちらの作品で、ノーマン演じるダリルとの再共演が実現するのかも気になるところ。(フロントロウ編集部)