チャドウィック・ボーズマンの死
ハリウッド映画界に大きな変化をもたらした俳優のチャドウィック・ボーズマンが、2020年8月28日に、大腸がんにより43歳の若さで逝去した。チャドウィックは、約4年間にわたって闘病していたけれど、その事実を家族やごくごく親しい人物にしか明かしておらず、彼の代名詞的作品である『ブラックパンサー』の共演者も、マーベル・スタジオの社長であるケヴィン・ファイギ氏すらも、彼が病を患っていることを知らなかったため、彼の訃報は、世界中の人々に衝撃を与えた。
彼の死のショックは大きすぎたため、チャドウィックの“妹”である『ブラックパンサー』のシュリ役レティーシャ・ライトや、プライベートでも非常に親しかったキルモンガー役のマイケル・B・ジョーダンなどは、チャドウィックの死にコメントするまでに時間を要した。
そしてそれは、制作陣にとっても同様のことだった。
マーベル・スタジオのアーティストが作品を制作
マーベル・スタジオでビジュアル・デベロップメント部門のトップを務めるアーティストのライアン・マイネルディングが、チャドウィックへの敬意を示して、1枚のイラストを制作した。彼にとっては、言葉ではなくヴィジュアルでチャドウィックへの思いを表すことが大切だったようで、「正しい言葉を見つけるのが難しい。なので私は、チャドウィックを称える何かを描きたかった。安らかに眠って」とコメントした。
ライアンは、もちろんこれまでもブラックパンサーのコンセプトアートやイラストを公開しており、チャドウィックと面識もある。
ライアンが今回公開したイラストは、マーベル・スタジオの公式アカウントもシェアしており、そこには、「レジェンド。戦士。王」というコメントが添えられた。マーベル・スタジオは、チャドウィックの死のニュースが世界を駆け巡った直後に、4分43秒のトリビュート動画を公開している。
(フロントロウ編集部)