ビリー・アイリッシュが念願だったタトゥーを入れたことを告白。さらに、体形批判に関しても率直な気持ちを語った。(フロントロウ編集部)

ビリー・アイリッシュ、人知れず「タトゥー」を入れていた

 2020年1月末に開催された第62回グラミー賞で18歳という最年少にして主要4部門(最優秀アルバム賞、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀新人賞)を含む5冠を達成したシンガーのビリー・アイリッシュは、2016年、15歳だった頃から、米Vanity Fairのインタビューに答えている。

 初回が10月18日だったことにちなみ、毎年同じ日に行なわれているインタビューは、“タイムカプセル・インタビュー”とも称され、他愛のないものからパーソナルでディープなものまで、ビリーが毎年同じ質問に回答。

 2020年で4度目を迎えたインタビューでは、新型コロナウイルスの世界的蔓延により、世界が一変してしまったことを踏まえて、それまでとは価値観がガラリと変わったというビリーが、過去の自分の回答にツッコミを入れたり、「その通り」と相槌を打ったりしながら、次々と“今の自分”の考えを語った。

 2019年、17歳だったビリーは、今後やってみたい事を聞かれ、「タトゥーを入れてみたい」と話していたが、2020年、生活の拠点としている米カリフォルニア州でタトゥーを入れる事が許可される18歳となったビリーは、じつは、タトゥーを入れるという夢を実現したことを告白。でも、その全貌は人々に見せるつもりはないとイタズラっぽく笑いながらこうコメントした。

「タトゥーはゲットしたよ。でも、みんなには絶対に見せないけどね」

 タトゥーの話題はそれっきりで終わりにし、どんなモチーフを入れたのか、どこに入れたのか、いつ頃入れたのかなどは一切明かさなかったビリー。

 普段からダボダボで露出の少ない洋服を身に着けていることが多いため、ビリーの言う通り、なかなかお目にかかれる機会は無さそうだが、少なくとも顔面や首、手元といったパッと見でわかる場所に入れたのでは無さそう。


「ボディ・シェイミング」に言及

 Vanity Fairのインタビューが行なわれたのは、ビリーのめずらしい薄着姿がパパラッチに激写され、それを見た一部の人たちがSNS上で心無い発言をしたほんの数日後のこと。

 みんなが知るルーズなシルエットのファッションではなく、フィット感のあるベージュのキャミソールに同色のショートパンツを合わせた露出度が高い着こなしで友だちに会いに行ったビリーの姿には意外性があり、世間の注目を集めたが、なかには「30代半ばのワイン好きのお母さんみたい」と揶揄したり、「ビリー・アイリッシュって太ってるんだね」と体形批判(ボディ・シェイミング)をする人たちも現れた

画像: 「ボディ・シェイミング」に言及

 過去3年間に引き続き、Vanity Fairに「自分に関する一番厄介なウワサは? 」と質問されたビリーは、自身の薄着姿に寄せられた体形批判に関して、「あの日の気温は43℃くらいだった。だからタンクトップ姿だったんだけど、みんな『ヤバい、ビリーが太ったー!』って大騒ぎ。私は『違うよ、これが私の真の姿だよー!ただ、みんなが見たこと無かっただけだよー!』って感じだった」と、口元で両手の平を広げて叫びのジェスチャーをしながらコミカルに回答。「それが、一番最近のやつかな」とあきれた表情をして肩をすくめた。

 3月に行なわれたツアー公演では、洋服を1枚ずつ脱ぎ捨てていくショート・フィルムを公開し、「私たちはサイズを基準にして、誰かに関する憶測を立てる。その人が誰なのか、その人にはどんな価値があるのか。厚着をしたら、薄着をしたら、それが何だって言うの?それで私の何がわかる?どんな意味がある? あなたの認識でしか私の価値は決められないの?それともあなたの私にまつわる意見は私自身の責任ではない?」といったナレーションを添えて、巷に蔓延るボディ・シェイミングに警鐘を鳴らしたビリー。

画像: ビリーのツアー公演での一幕。

ビリーのツアー公演での一幕。

 Vanity Fairから「ボディ・イメージに関するあなたのメッセージは、世間にポジティブな影響を与えていると思う?」と質問されると、「わかんない。それは私が決めることじゃないけど、でも、そうだったらいいな」、「若い子たちが私を見て、親近感を持ってくれたり、自分の体形に自信が持てるようになったって言ってくれるのは嬉しい」と答えていた。(フロントロウ編集部)

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