※この記事にはドラマ『ゴシップガール』のネタバレが含まれます。
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賛否両論の“ゴシップガール”の正体
現在オリジナル版の終幕から8年後を舞台にした新作が制作中のドラマ『ゴシップガール』。同作といえば、シーズン5まででは、登場人物たちを翻弄するゴシップサイトを運営する謎の人物“ゴシップガール”が誰なのかはずっと明かされず、シーズン6に入り、ついに、その正体を暴こうとする展開が描かれた。
放送開始から約5年の時を経て、ようやく判明した“ゴシップガール”の正体は、サイト内で「孤独な負け犬」とけなされていたペン・バッジリー演じるダン・ハンフリー。
ダンが“ゴシップガール”だったというまさかの結末には、矛盾を感じるファンも多く、放送終了後には、製作総指揮を務めたプロデューサーのジョシュ・シュワルツが、じつは、シーズン2までは、ブレイク・ライヴリー演じた主人公セリーナ・ヴァンダーウッドセンの弟のエリック・ヴァンダーウッドセンが“ゴシップガール”の正体となる予定だったと暴露。
しかし、メディアの予想によって早々に結末を読まれてしまったために、ストーリーの構成を一新せざるを得なくなり、次の候補としてチェイス・クロフォード演じるネイト・アーチボルトが挙がったものの、それも頓挫。制作陣が頭を悩ませた結果、最終的にダンが“ゴシップガール”の正体に選ばれたという裏話がある。
なかば強引に“ゴシップガール”の正体に設定されたダンだけに、この結末は、話のつじつまが合わないとコアなファンの間では酷評が目立ち、ダンを演じた張本人のペンですら、設定が「理解できない」とコメントした。
とっておきの「XOXO」
シーズンを通して“ゴシップガール”の声を担当したのは、ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』などで知られる俳優のクリスティン・ベル。
クリスティンが声を演じた“ゴシップガール”の決まり文句といえば、「XOXOエックス・オー・エックス・オー)」。
「hugs and kisses(ハグとキス)」を意味し、欧米では、おもに恋人や友人、家族といった親しい間柄の人々の間で使われるスラングであるこの言葉は、『ゴシップガール』の放送当時大流行した。
これを、“ゴシップガール”の正体であるペンが、劇中で口にしたことは無かったのだが、この度、街でばったりペンに遭遇したあるファンが、「XOXO」と言ってほしいとリクエストするという、グッジョブな行動に。
@shneens WAITED MY WHOLE LIFE TO HEAR HIM CALL ME BY MY NAME.
♬Steven Universe - L.Dre##serenavanderwoodsen##penbadgely##you ##gossipgirl##VivaCleanHacks##FestiveFashion
奇しくもブレイクが演じたセリーナと同名の「セリーナ」という友人にバースデーメッセージを送って欲しいとお願いされたペンは、ちょっとおどけた表情を浮かべながら「ハッピー・バースデー、セリーナ、XOXO」と大サービス。
この動画を見た海外の『ゴシップガール』ファンたちは、言うまでもなく熱狂している。
コロナ禍ではチェイスとのリモート再会も実現
ペンにとっては、ちょっとほろ苦い思い出もある『ゴシップガール』だけど、作品自体への愛は変わっていないようで、新型コロナ禍で行なったチェイスとのリモート対談では、撮影当時を楽しそうに振り返り、いつか『ゴシップガール』のファーストシーズンの数話を2人で見ながら、その様子をライブツイートしようか、などと盛り上がっていた。
2021年内にHBO Maxで10話が配信予定の新『ゴシップガール』には、オリジナルキャストたちのカメオ出演も期待されているが、チェイス「僕は絶対カメオ出演するよ。絶対!」と超前向きな発言をしている。
一方のペンは、2019年の年末に行われた米Entertainment Tonightとのインタビューで「ダン・ハンフリーがカムバックするかって…? わからないな…。メールの受信ボックスの1番上に置いておいて、考えなくちゃいけないメッセージだ」と、独特の言い回しで、熟考する必要があると語っていたけれど、はたしてその後、気持ちは固まったのか? (フロントロウ編集部)