2020年8月に亡くなったMCU映画『ブラックパンサー』の主演などで知られる俳優チャドウィック・ボーズマンがゴッサム・インディペンデント映画賞でトリビュート賞を受賞。妻であるシモーネ・レッドワードが代わりに賞を受け取り、夫チャドウィックの死後、初めて公の場で彼の死についてコメントした。(フロントロウ編集部)

チャドウィック・ボーズマンがトリビュート賞を受賞

 MCU映画『ブラックパンサー』の主演などで知られ、2020年8月に大腸がんとの約4年間の闘病の末に43歳の若さでこの世を去った俳優のチャドウィック・ボーズマンが、米現地時間1月12日に開催された第30回ゴッサム・インディペンデント映画賞でトリビュート賞を受賞した。

画像: チャドウィック・ボーズマンがトリビュート賞を受賞

 受賞を受け、妻であるシモーネ・レッドワードが夫チャドウィックに代わって賞を受賞。「夫の代わりにこの賞を受け取れることを名誉に思います」と述べた上で、受賞は「偉大な彼の仕事ぶりだけでなく、彼が業界やこの世界に与えた影響を認められた」結果だとコメントを寄せた。

妻シモーネがチャドウィックを追悼

 妻のシモーネが夫チャドウィックの死後、彼について公の場で話すのはこれが初めてとなっており、彼女は授賞式に寄せたコメントのなかで、「彼は私が出会ったなかで最も正直な人でした。彼は積極的に自分や周囲、瞬間の中に真実を探していました。真実とは、容易に避けることができるものです。ですが、真実の中で生きなければ、人生を生き延びることは不可能でしょう」とチャドウィックを追悼。

画像: 妻シモーネがチャドウィックを追悼

 「彼はそうやって自分の人生を生きました。それも毎日。完璧ではありませんでしたが、揺らぐことはありませんでした。彼は濃密な一生のなかで、多くの人生を生きることに恵まれました。彼は誰かになることや、誰にもならないこと、あらゆる人々になることについての理解を深めました。『容器に注いで、それをまた出すようなことだよ』と彼はそう言っていました」と、続けて生前のチャドウィックを振り返ったシモーネ。

 「彼は手放す力や、神様からの愛を輝かせる力の持ち主でした。力は自分自身の中から生まれるものではないということを知れば、人はなかなか壊れないということを彼は知っていました。彼が演技を通じてしていたのは、そういうことでした。本当の意味での達成というものを、彼は私たちに教えてくれたのです」とシモーネは続けて語り、「私たちが、彼の信念を無駄にしませんように。私たちの魂が肥沃な土壌となり、神様の知恵が降り注ぎますように。ありがとうございます。神様を称えましょう」とコメントを寄せた。

 スピーチのなかで、シモーネはチャドウィックへの愛や感謝の言葉を述べており、「チャド、ありがとう。愛してる。あなたのことを本当に誇りに思う。あなたの光で私たちを照らし続けてね。ありがとう」と語った。

 チャドウィックとシモーネは2015年から交際をスタートさせ、“プライベートを大切にする”というチャドウィックの信条のもとで、世間に公表することなく2019年10月に極秘入籍。Netflixのオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』でチャドウィックと共演した俳優のデンゼル・ワシントンは昨年、自身がチャドウィックの結婚を後押ししたというエピソードを明かしている。(フロントロウ編集部)

 

This article is a sponsored article by
''.