キーラ・ナイトレイが、ベッドシーンについての思いを明かした。(フロントロウ編集部)

キーラ・ナイトレイ、ベッドシーンの撮影に思い

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ラブ・アクチュアリー』などを代表作に持つキーラ・ナイトレイは、ベッドシーンの経験もある。たとえば2007年の『つぐない』のシーンは、女性からも人気が高い。

 しかしキーラは、状況によって、もうベッドシーンはしたくないそう。ファッションブランドのシャネル(CHANEL)が様々なカルチャーをテーマに行なうポッドキャスト『CHANEL CONNECTS』にゲスト出演したキーラが、率直にその気持ちを語った。

画像: キーラ・ナイトレイ、ベッドシーンの撮影に思い

 「虚栄心という部分もあるけれど、男性の視線だよね。もし自分が、母親の物語、自分の体型を受け入れる物語などを作っているのであれば、申し訳ないけど、それは女性の制作者とでないと。(セックスシーンを)完全に禁止しているわけではない。でも男性に対してはそう。そしてそのシーンが、汗まみれであえいでるような最悪のセックスシーンになってほしくない。それに興味はない。男性の視線を描くことが、今はすごく居心地が悪い。『そうだね。このセックスシーンは作品の中でとても良いものとなるのが分かるし、(そのシーンに)魅力的な誰かが必要なんでしょ』と思う時だって私にもある。そして、そうであるならば、他の人を探せば良い。私は気にしてしまうし、2人の子供を産んだし、複数人の男性の前で裸で立つことはしない」

 キーラの発言からは、男性主導による、男性視点で描かれたベッドシーンへの拒否、そしてベッドシーンの撮影環境への思いが読み取れる。

改善が進むベッドシーンの撮影環境

 女性が男性の前で裸にならなくてはいけないことについて配慮がなされてこなかったことは、よく考えてみると非常におかしなこと。

 俳優でコメディアンのダックス・シェパードは以前、女性のヌードは自慰行為の対象にされやすいとし、「撮影スタッフはいつも80%以上は男だし、女性は男性よりも性犯罪をしないからね」と話して、女性が裸になる撮影での環境が改善されるべき理由を自身のポッドキャストで指摘した。

 そして最近では、ベッドシーンの撮影環境に改善が進められている。ベッドシーンやキスシーンの撮影を行なう俳優たちをサポートする専門家の“インティマシー・コーディネーター”は、2017年にMeTooムーブメントが起こって以降、多くの撮影現場で雇われるようになっており、エイサ・バターフィールドが主演のNetflixドラマ『セックス・エデュケーション』や、エル・ファニングが主演したドラマ『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』も、専門家のサポートを得た。

画像: エル・ファニング

エル・ファニング

 エルはインティマシー・コーディネーターがいる撮影について、「彼女は私たちと一緒にシーンの振り付けをしてくれて、みんなが快適に過ごせるように、ものすごく安全で自由な環境を作ってくれた。だから、私たちはある種、周りを気にすることなく存分に恥ずかしい思いをすることができて、自由に、安心して演じることができた」と、フロントロウ編集部とのインタビューで振り返っている。

 また、自身も俳優で、現在は監督としても活躍するオリヴィア・ワイルドは、映画『ブックスマート』の撮影で、そういったシーンの撮影の時には女性俳優たちのために現場にいるスタッフは必要最小限にし、セキュリティも強化。そして、これから活躍していく若手俳優たちに、今後の撮影現場ではそのレベルの配慮を求めて良いのだと教えたという。

 ちなみに、ベッドシーンではないけれど、女性俳優たちがストリッパーを演じ、肌の露出が多い恰好をしていることが多かった映画『ハスラーズ』の現場では、ローリーン・スカファリア監督が、女性に対していやらしい言葉をかけたり、いやらしい目つきを向けたりした男性エキストラたちを、次々とクビにしていたという逸話もある。(フロントロウ編集部)

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