イギリス生まれのヤングアダルトグラフィックノベル『Heartstopper』がNetflixにて映像化されることがわかった。(フロントロウ編集部)

カミングアウトしたゲイ男子高校生の青春を描く『Heartstopper』

 イギリス発のグラフィックノベル『Heartstopper(ハートストッパー)』が、Netflix UKにて映像化されることがわかった。

 『Heartstopper(ハートストッパー)』はイギリスの若手ヤングアダルト小説家&グラフィックノベル作家のアリス・オズマン(Alice Oseman)による作品。イングランド・ケントの高校に通うスポーツマンのニックと、ゲイであることをカミングアウトしているチャーリーが織りなす青春ストーリー。愛、友情、信頼、人生、時間、そしてメンタルヘルスなどを盛り込んだストーリーは世界各国で高い評価を得ている。

 ちなみにヤングアダルトとは通称「YA」と呼ばれており、子供と大人の間の世代を描いた作品のことで、児童文学と一般文学の中間地点にある若者の生き様を描いている。

 『Heartstopper(ハートストッパー)』の制作は映画『シェイム』や『英国王のスピーチ』などの作品を世に送り出したSee-Saw Films。本作は、1話30分で8話のシリーズとなる。

『Heartstopper(ハートストッパー)』自主制作から世界へ

 『Heartstopper(ハートストッパー)』は著者であるアリスが2016年から自身のTumblrで連載していたグラフィックノベル。2018年にはクラウドファンディングで資金を調達し、第1巻を書籍化。

 その後、瑞々しい青春を描いたクィア作品として評判が広まり、現在では英Hodder Children's Booksより4巻が発売されている。

 Netflix UKのキッズ・ファミリー向けコンテンツ部門ディレクター、アレクシ・ウィーラーは、本作について「語られるべき物語」だと説明。そして、「すべてが感動的で、美しく形作られていました。そのようなビジョンと創造性を持つ、学校で出会った2人の少年同士の恋物語を紡ぎ出すこと…。オズマンはそれを完璧にやってのけた」と熱弁している。

 映像化の監督を担当するのは、イギリスドラマ界きってのディレクターで、『ドクター・フー』、『HERLOCK(シャーロック)』、『ブラック・ミラー』、『デアデビル』など、名だたる名作を手掛けてきたユーロス・リン。

 筆者で現在26歳のアリスは、米Deadlineに「『Heartstopper(ハートストッパー)』を愛してくれて、最も美しい番組にしたいと思ってくれている情熱的でクリエイティブなチームと一緒に仕事ができることは、信じられないほど幸運なことだと感じています。ニックとチャーリーの物語をテレビで伝えられることは、喜びであり、光栄なことです」と語った。(フロントロウ編集部)

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