ディズニーランドのキャストはセクハラ客にどう対処?
過去に、ディズニーランドでプリンセス役のキャストが性犯罪歴のある客から卑猥な行為を受けて泣き出してしまうという事件や、ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダックといったマスコットの“中の人”として働くキャストたちに対するセクハラ行為が連続で発生したことがあったが、じつはキャストがこういった被害に遭うのは残念ながら“あるある”だという。
「夢の国」として世界中の人たちから愛されるディズニーランドで、こんな卑劣な行為をする輩がいるなんて許せないが、キャストのなかには被害に遭った場合、可能な範囲で“反撃”に出る者もいるよう。
かつて世界最大のディズニーリゾート、ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートでティンカーベル役として働いていた女性が、客からセクハラを受けた場合の対処法をアメリカ版2ちゃんねる「Reddit」で明かした。
この女性によると、ティンカーベルはほかのキャラクターと比べて衣装の露出度が若干高いことから、性的な目で見られることが多く、不適切に体を触られたり、ドレスの中がどうなっているのか聞かれたりすることが、数え切れないほどあったという。
しかし、ディズニーランドでキャラクターに扮するキャストには、「いかなる時もそのキャラクターを演じることを全うしなければならない」という鉄の掟があるため、不用意に声を上げるようなことはできない。そこで彼女が思いついたのは、ティンカーベルの設定を壊すことなく、周囲の人たちに何が起きたのか大声で知らせるという方法。
一体どういうことかというと、例えば「ドレスの中はどうなってるの?」と聞かれたら、「あなたは私のドレスの中がどうなってるのか知りたいのね?もちろん中にあるのはピクシーダスト(魔法の粉)よ!」と答えたり、不適切に触られた場合は、「みんな、彼は海賊よ!彼は私がドレスの中に隠し持ってるピクシーダストに触れようとした!」と返したりして、遠回しに自分の身に何が起きたのか伝えるのだという。
そうすることで、近くにいるキャストやほかの客に助けを求めることができるのはもちろんのこと、彼女いわく、みんなの前で恥をかかされたセクハラ客の大半は逃げるようにしてその場を去っていくそう。本当はこういった違反行為をする客がいなくなることが一番だが、キャラクターに扮している状態でセクハラ客を撃退する方法としてはかなり秀逸。(フロントロウ編集部)