今週リリースされた新曲のなかから、フロントロウ編集部がピックアップした楽曲をプレイリストにしてご紹介。(フロントロウ編集部)

アデル「Easy On Me」

 アデルが2015年にリリースした前作『25』以来となる待望の新曲「Easy On Me」をついにリリース。この曲は、11月19日にリリースされることが発表された、日本でも唐突にビルボード広告が登場したことでも話題になった来たるニューアルバム『30』からのファーストシングルで、映画『マミー』や『たかが世界の終わり』で知られるグザヴィエ・ドラン監督がミュージックビデオのメガホンを取っている。

 「この機会を本当に待ち望んでいたんだ」とドラン監督は語っている。「アーティスト同士が何年もの時を経て、再び繋がることよりパワフルなものはないと私は思います。私も変わり、アデルも変わった。お互いの成長と、そして強い信念を貫いてきたことを祝福する機会なのです。全く変わらない、でも違っている」。ミュージックビデオに登場する家に隠された“秘密”にも注目。

コールドプレイ & セレーナ・ゴメス「Let Somebody Go」

 コールドプレイが通算9作目となるニューアルバム『Music Of The Spheres(ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ)』をリリースした。本作には、BTSやセレーナ・ゴメスといった豪華なゲストが参加。セレーナのこれまでの最新作は今年3月にリリースした全曲スペイン語で歌ったEP『Revelación』となっており、セレーナは「Let Somebody Go」で久しぶりに英語での歌唱を披露している。

 コールドプレイはアルバムのリリースに先立って現地時間10月12日にロンドンのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアで公演を行ない、クリスがBTSとの「My Universe」を恋人であるダコタ・ジョンソンに捧げたことも話題になった。

ザ・ウォンテッド「Rule The World」

 マックス・ジョージ、シヴァ・ケインズウォラン、ジェイ・マクギネス、トム・パーカー、ネイサン・サイクスの5人からなるイギリス出身のボーイズグループであるザ・ウォンテッドが、2014年に解散して以来、実に7年ぶりとなる文字通りのカムバックシングル「Rule The World」をリリースした。

 今回の再結成のきっかけは、2020年10月に末期の脳腫瘍を患っていることを公表した、メンバーのトム・パーカーの思いによるもの。末期がんを宣告されたトムは自身の治療を受けていくなかで、全米のがん研究予算のうち、脳腫瘍の新しい治療法の研究に使われるのはわずか1%であることを知り、さらなる医学研究のための重要な資金を集めるために、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで大規模な音楽イベント『Inside My Head』を開催すべく、再結成したいと、他の4人のメンバーたちにZOOMで電話をかけたそう。そして、この会話がきっかけとなり、ファンが待ち望んでいたザ・ウォンテッドの再結成が実現。このイベントにはエド・シーランやリアム・ペインといった豪華な顔ぶれが参加し、大きな話題を呼んだ。

ケリー・クラークソン & アリアナ・グランデ「Santa, Can't You Hear Me」

 共に人気オーディション番組『ザ・ヴォイス(The Voice)』で審査員を務める、歌唱力のモンスター同士の強力なタッグが実現。ケリー・クラークソンがリリースした、クリスマスをテーマにした通算9作目となるスタジオアルバム『ホェン・クリスマス・カムズ・アラウンド… (When Christmas Comes Around…)』に収録されている「Santa, Can’t You Hear Me」に、アリアナ・グランデが参加している。

 ケリーはアルバムについて次のようにコメントしている。「『When Christmas Comes Around…』は、私たちが人生の様々な段階で迎えるクリスマスは、毎回違って、毎回異なる気分を与えてくれるという思いを込めたアルバム。みんな、自分が共感できる曲をこのアルバムから見つけられたらいいな。どうせなら、ハッピーな歌に共感してほしいけど、そうでなくても大丈夫。あなたは一人じゃない!」

オーロラ「Giving In To The Love」

 今年9月に開催されたスーパーソニックで来日して話題を集めた2022年1月21日に約2年半ぶりとなるニューアルバム『The Gods We Can Touch(ザ・ゴッズ・ウィー・キャン・タッチ)』をリリースすることを発表。アルバムより新曲「Giving In To The Love」を公開した。

 オーロラはアルバムについて次のように述べている。「人間と神々の間にある精神的な扉はとても複雑なもの。正しく歩み寄れば、信仰は最も美しいものになれる。育んで、暖かさを感じさせてくれるもの。でも、誤った歩み方をすると、戦争と死へと導くものになる。私は、人間は生まれつき価値がなく、人間らしくいるために自分の中の力を抑え込むことで、自分を価値あるものにしなければならないという考え方にいつも違和感を覚えていたの。完全ではなく、完璧でもない、普通の人間に。世の中の不思議なものに執着し、誘惑されながらも、自分の中の神聖な力を見出すことができるのか。肉体、果実、そしてワインのように。こういった要素が私がギリシャの神々に興味を持ったきっかけだと思う。昔の世界の神々。完璧に不完全で、ほとんど私たちの手の届くところにいる。まるで私たちが触れうる神々のように」。

今週のプレイリスト

 今週は他に、ブラジルのポップスクイーンことアニッタがラッパーのスウィーティーを迎えた新曲「Faking Love」、デミ・ロヴァートが亡き友人に捧げた新曲「Unforgettable (Tommy’s Song)」、ビリー・アイリッシュの兄にして唯一の共同制作者であるフィニアスがリリースしたソロでの待望のファーストアルバム『オプティミスト』より「The Love is Pain」をピックアップ。

 加えて、ピンク・スウェッツの新曲「I Feel Good」、サマー・ウォーカーがシティ・ガールズのJTを迎えた新曲「Ex For A Reason」、 ディクシーこと人気TikTokerのディクシー・ダミリオの新曲「The Real Thing」を選出した。

 ※下記にはスポティファイのプレイリストへのリンクが含まれます。表示されない場合はフロントロウのオリジナルサイトでお読みください。

 10月にピックアップした楽曲をまとめているプレイリストはこちら。

(フロントロウ編集部)

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