『彼女たちの革命前夜』ミス・ワールドで起きた前代未聞の大騒動
1970年、ロンドン。学問をやり直すため大学に入学をしたサリーは、女性解放運動の活動家であるジョーに出会う。彼女が所属する団体ではミス・ワールドを阻止するための計画を練っていた。その頃、ミス・ワールドの主催者は開催に向けた準備を進めており、司会者にはアメリカのコメディアンであるボブ・ホープを起用し、世界各国からは出演者が続々と集結していた。カリブ海の島国グレナダから参加したジェニファーは自身の夢を叶えるために出場をしたが、白人の出場者ばかりに注目が集まる状況に複雑な心境でいた。それぞれの想いが交差をする中、ついにミス・ワールドの当日を迎える…。
映画『彼女たちの革命前夜』は、「ミス・ユニバース」「ミス・インターナショナル」と並び、世界三大ミスコンテストの一つである「ミス・ワールド」で、実際に起こった前代未聞の大騒動を映画化した話題作。
キーラ・ナイトレイ主演!フロントロウ読者の間でも話題作
『彼女たちの革命前夜』で、女性をモノのように品定めするミス・ワールドの開催を阻止しようと活動する主人公のサリーを演じたのは、キーラ・ナイトレイ。女性差別に声を挙げたり、妊娠・子育てのリアルを積極的に語ったり、ジェンダーニュートラルな子育てを取り入れたりと、フェミニストとしての生き方が近年よく注目を浴びているキーラは、本作の「脚本を読んで、フェミニズムの第2波に普通に完全に共感した」と語っており、本作において、女性史における重要な一ページがどのようにエンターテイメントに昇華され伝えられるのかに注目が集まる。
『MISBEHAVIOUR』という原題の本作は、日本未上陸作品をご紹介するフロントロウ試写室で昨年2月におすすめしたが、当時、フロントロウ読者からも「これは観たい!」「最高」「気になる」といったコメントが集まった注目作。
キーラの他に、サリーと共に行動する盟友のジョーには『ジュディ 虹の彼方に』のジェシー・バックリー。一方で、ミス・ワールドの代表の一人であるミス・グレナダのジェニファーには『女神の見えざる手』のググ・バサ=ロー、司会者のボブ・ホープにはアカデミー賞®ノミネート作品『リトル・ミス・サンシャイン』のグレッグ・キニアと豪華個性派俳優が脇を固めている。監督は『サード・デイ 〜祝祭の孤島〜』のフィリッパ・ロウソープが務め、ミス・ワールドを舞台に、出演者と主催者、そして開催を阻止しようとするサリーら、それぞれの思惑が交差する群像劇を見事に描き切った。
映画『彼女たちの革命前夜』は6月24日(金)よりkino cinéma横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神ほか全国順次公開。(フロントロウ編集部)