2世セレブを悩ませるネポベイビー問題
ハリウッドを巡っては、2022年にネポベイビー(nepo-baby)という言葉がトレンドした。これはネポティズム(身内びいき)とベイビーを掛け合わせた造語で、つまり、親のコネに助けられて人生を進展させている人のこと。
ハリウッドは2世が多く、もちろんなかには実力がある人もいるが、コネがない一般人だったらそこまでたどり着けていなかっただろうという人も多くいる。そして2022年、New York Magazineが『母親と同じ目をしているね。そしてエージェントも同じ。ハリウッドのネポベイビー・ブームを過剰分析』という特集を掲載。これがきっかけで、今は、以前からたびたび議論されていたハリウッドのネポベイビー問題の議論に再び火がついている状態。この世論のなか、2世セレブに独占的に与えられてきたアンバサダーの役を務めることはリスクしかない。
議論がある程度落ち着いても、今後もアンバサダーにはどうしてもネポティズムのイメージがついてまわるため、前のように“名誉な役”という高い価値はなくなったと言っていいだろう。
ちなみに、ハリウッドのネポベイビー問題については、これまでにベン・スティラー、ケイト・ハドソン、ジェイミー・リー・カーティス、リリー・アレンが2世を擁護するコメントをしているが、全員が2世セレブのため、擁護したことで逆に批判が強まるという事態になっている。(フロントロウ編集部)