ジャスティン・ビーバーが2021年12月31日までにリリースした約290曲の著作権を2億ドルで売却したことが話題になっている。ミュージシャンたちが近年、積極的に著作権を売却している背景とは? ジャスティン以上に高額で著作権を売却したミュージシャンたちも。(フロントロウ編集部)

ジャスティン・ビーバーの291曲につけられた260億円という値段は高い?安い?

 今回、ジャスティンの291曲の著作権につけられたのは2億ドルという値段。この値段が高いのか安いのか、すぐにはピンと来ないかもしれないが、この値段はまだ14年ほどしかキャリアのない現在28歳のアーティストの楽曲につけられる値段としては“破格”だと評価されている。

画像: ジャスティン・ビーバーの291曲につけられた260億円という値段は高い?安い?

 今回ジャスティンの著作権を買収した英Hipgnosis Songs Capitalの創始者であるMerck Mercuriadis氏は声明で次のように述べている。「ジャスティン・ビーバーがこの14年間に世界のカルチャーに与えた影響は実に目を見張るものでした。音楽業界全体を活性化させ、世界中にいる忠実なファンと共に、10代での衝撃的な活躍を経て文化的にも重要なアーティストにまで上りつめた彼は、弱冠28歳にして、このストリーミング時代における数少ない絶対的なアーティストの1人となりました。今回の買収は、70歳以下のアーティストとなされた取引としては最も大きなものに数えられます。スポティファイだけで月間に8,200万人近いリスナーを持ち、300億回もストリーミングされているというのはとてつもない力です」。

 今後、ジャスティンの楽曲の著作権を所有するのは英Hipgnosis Songs Capitalだが、これからも原盤権は米ユニバーサル・ミュージック・グループが所有し、管理まで担当する。もちろん、2021年までの楽曲の権利を売却したということでジャスティンが音楽の道から別れを告げたわけではなく、マネージャーのスクーター・ブラウンは今回の取引に際して「ジャスティンの偉大さはまだ始まったばかりです」とコメントしている。(フロントロウ編集部)

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