相次ぐスキャンダルによって出演を予定していた全作品を降板し、ハリウッドから姿を消した俳優のアーミー・ハマーが、騒動後初のインタビューに応じた。(フロントロウ編集部)

性的虐待がきっかけでBDSMに興味

 アーミーは、13歳のときに青年牧師から性的虐待を受けたことがきっかけで、BDSM(※)に興味を持ったという。
※Bondage(緊縛)、Discipline(しつけ)またはDomination(支配)、Sadism(サディズム/加虐性愛)またはSubmission(服従)、Masochism(マゾヒズム/被虐性愛)の略で、お互いに同意にうえで相手をコントロールしたり、快楽のために痛みを与えたり受けたりするロールプレイ。

 「(13歳で性的虐待を受けたことで)私の人生に性的なものが入り込み、それが完全にコントロール不能になったのです。私はその状況下で無力でした。私はその状況において何の権限も持っていませんでした。私はセクシュアリティというものを、自分ではコントロールできない怖い方法で紹介されました。その後、私の興味は『その状況において、相手を性的にコントロールしたい』という方向に向かいました」

被害を告発した女性たちを精神的に虐待

 アーミーは性的虐待を告発した元恋人のコートニー・ヴセコヴィッチとペイジ・ロレンツェについて、性的な力関係が破綻していたことや、女性たちを精神的に虐待していた可能性を認めた。

 「私は30代で、彼女たちは20代半ばでした。当時、私は売れっ子俳優でした。彼女たちは私と一緒にいられるだけで幸せで、本心では『イエス』と思っていないことに対して『イエス』と言っていたかもしれません。パワーバランスが崩れていたんです」

レイプではなく“計画されたもの”だと主張

 2016年から2020年の約4年間にわたって不倫関係にあったエフィと名乗る女性からレイプ被害を告発された件について、アーミーは合意の上で行なったものだと主張した。

 「このレイプ疑惑は、彼女のアイデアによるシーンでした。彼女は、私がどのスターバックスで彼女に会うか、どのように彼女の家までついて行くか、どのように玄関のドアを開けて鍵を開け、私が入ってくるかまで、すべて詳細に計画していました。私たちは(レイプのシナリオをロールプレイする)合意の上での非合意の行為を行なったのです」

 ちなみに、被害届を受理したロサンゼルス市警は約9ヵ月間にわたって捜査を行なったが、2021年12月にすべての捜査を終了し、事件をロサンゼルス郡地方検事局に送致した。最終的な判断は検察に委ねられているが、米TMZは証拠不十分で不起訴になる可能性が高いとしている。

This article is a sponsored article by
''.