ディズニーランド・パリがパーク史上初となる“ジェンダーニュートラルなトイレ”を試験導入。(フロントロウ編集部)

仏ディズニーランドが「ジェンダーニュートラルなトイレ」を導入

 ディズニーランド・パリに、“ジェンダーニュートラルなトイレ”が試験的に設置されたことがわかった。オールジェンダートイレやジェンダーインクルーシブトイレとも呼ばれる「ジェンダーニュートラルトイレ」は、その名のとおり、性別問わず誰でも使用できるトイレのことで、トランスジェンダーやクィアといった性的マイノリティの人たちも安心・安全に使えることから設置するところが増えている。

 今回、ジェンダーニュートラルトイレが設置されたのは、ディスカバリーランドにあるオートピアの近くで、ここには元々、個室の女子トイレが2つあったことから、そのうちのひとつをジェンダーニュートラルに変更したそう。トイレのサインに描かれたピクトグラムもジェンダーニュートラルを表すものに変わっている。なお、ディズニーのパークでジェンダーニュートラルトイレが導入されるのは初。

 ウォルト・ディズニー・カンパニーは、65年以上にわたって 「安全性(Safety)、礼儀(Courtesy)、表現(Show)、効率性(Efficiency)」という4つのカギをゲストへのサービスの指針にしてきたが、2020年に「インクルージョン(包括)」を新たに5つ目のカギとすることを発表。長年、園内アナウンスで使用されてきた「Ladies and gentlemen, boys and girls」というフレーズを廃止し、「Dreamers of all ages(日本語訳:夢見るすべての世代の人たち)」や「Hello, Everyone(日本語訳:こんにちは、皆さん)」といった性別を特定しないものに変更するなど、多様性を重視したさまざまな取り組みを行なっている。

 ジェンダーニュートラルトイレの設置もその一環で、今はまだ試験導入というかたちだが、ディズニーランド・パリでの結果を踏まえて、今後、世界各国のパークにも設置される可能性が高い。(フロントロウ編集部)

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