K-POPの躍進はどう見ている?BTSのVとの秘話も
そんなジョンの目には、NewJeansをはじめとした昨今のK-POPアーティストの世界的な活躍はどう映っているのだろうか? 「NewJeansという才能に溢れた素晴らしいグループとコラボできたことは本当に嬉しく思っています。アメリカのポップミュージック以外の世界の様々な地域の音楽が人気になり、認められるようになってきたことは素晴らしいことですよね」とジョンはフロントロウ編集部に語る。
「個人的にも今のような状況は嬉しく思っています。他のK-POPのミュージシャンたちも含めて、世界の様々な地域のアーティストたちともっと繋がりたいと思いますね」。
ジョンといえば、主要4部門の1つである年間最優秀アルバム賞(『ウィー・アー』で受賞)を含む同年最多となる5部門を受賞した2021年度の第64回グラミー賞授賞式で、BTSのVと交流していたことも話題になった。Vとの友情についても訊いてみると、「キム・テヒョン(※Vの本名)とは親友ですよ」とジョン。そんなVとの友情は、授賞式の前から育まれていたそう。
「最初に彼と出会ったのはソーシャルメディアでした。お互いのファッションや音楽のファンで、それでメッセージを送り合うようになったんです。直接彼に会うことができたのは僕が最優秀アルバム賞を受賞したグラミー賞授賞式の場が初めてでしたが、それまでにも、メッセージのやりとりはしていました」。
ジョンは「初めて会えたときには食事にも行きましたよ。友だちとようやく直接会えた瞬間というのは美しいものでした。ものすごく21世紀っぽい出会い方ですよね」と笑いながら語り、Vと初めてオフラインで会えたときの喜びを振り返ってくれた。
今回、世界各地のアーティストたちと手を組み、“自分らしくする以外はなしだから”というメッセージを「Be Who You Are (Real Magic)」という楽曲に落とし込んだジョン。彼は音楽が持つ力について、言語の壁を飛び越えるものだと改めて断言する。
「音楽は人間らしさを肯定する手段の一つだと思います。音楽なら言葉を使わずに、私たちの深淵にある欲望や心配事、希望を表現することができる。そのプロセスだけでも意義がありますし、人生を肯定してくれるのです」。
今回のインタビューでは、ジョンにグラミー賞を受賞した「Freedom」や、ディズニー&ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』のサウンドトラックについてのエピソード、日本などについても訊いた。そちらのインタビューは後日、第二弾として公開予定。
<リリース情報>
Jon Batiste / Be Who You Are (Real Magic) feat. J.I.D, NewJeans, Cat Burns, Camilo
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