セレーナ・ゴメスと主人公ジョスリンの類似点
友人がマネージャーを務める子役出身スター
まず、ジョセリンは子ども時代からショービズ界で活躍していることや、親友がマネージャーである点など、そもそもの設定がセレーナと酷似している。
精神不安による音楽活動の停止
主人公ジョスリンは、母親の死という精神的ストレスからツアーをキャンセルすることになったポップスター。セレーナは、2016年に全身性エリテマトーデス(SLE)診断後の精神的ストレスから、ワールドツアーの最後の数カ月をキャンセルしている。
アルバムでのヌード撮影
ドラマのオープニングシーンで、ニューアルバムのカバーの撮影のためにヌードを披露するジョスリン。これは、セレーナが2015年に発売されたアルバム『リバイバル』のカバーでヌードになったことを連想させる。ちなみにセレーナは後のインタビューで、このアルバムカバーは自身のアイデアではなく、今では「自分らしくなかった」と後悔をにじませている。
病院のリストバンドまで同じ
劇中では、ジョセリンが病院の入院患者用のリストバンドをつけたまま撮影をするというシーンがある。これは、セレーナが2017年にシングル「バッド・ライアー」を発表した際に、退院したばかりの病院のリストバンドを着けた写真をSNSに投稿し波紋を呼んだことを思い起こさせる。
ほかにも“セレーナらしさ”があちこちに
このほかにも、ジョセリンがセレーナの定番ポーズである投げキスをカメラに向かってしたり、セレーナと同じくファンには非常に温かく接していたりと、ドラマのいたるところに“セレーナらしさ”が見られるという指摘が出ている。
「実際」のできごとがベースになっている? ザ・ウィークエンドが発言
2023年5月のカンヌの記者会見では、ザ・ウィークエンドが「ジョスリンのキャラクターは、私が実際に目の当たりにしたアーティストの経験からインスピレーションを得ました」と、自身の身の回りの経験を元にしていることを明言。つまり、ザ・ウィークエンドがよく知るアーティストであるセレーナの経験がヒントになった可能性は十分あり得るということ。
また彼は、「何か特別で、大胆で、刺激的で、楽しくて、笑えて、誰かを怒らせたりするような作品が作りたかったのです」と、モデルになった人物を怒らせるような内容になっている、とも捉えられる発言をした。
やっぱりモデルはブリトニー!? サム・レヴィンソンがウワサに回答
ザ・ウィークエンドが元カノであるセレーナ・ゴメスをモデルにした説が囁かれる一方で、『THE IDOL/ジ・アイドル』のジョセリンにはブリトニー・スピアーズと類似点がたくさんあるとして、モデルになっているのは若い頃のブリトニーだという説を唱える者も多い。
ブリトニーはサム・レヴィンソンが製作するドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』のファンであることを公言しており、過去には、サムとザ・ウィークエンドとのスリーショットをブリトニーがインスタグラムに公開したり、ブリトニーが「ユーフォリアの新キャラ」になるとブリトニーの現夫がコメントしたりと、サムの作品に関わる可能性が示唆されてきた。
さらに、ドラマのティザー映像にブリトニーの楽曲「ギミ・モア」が使われたことから、カンヌ国際映画祭では、ブリトニーの半生の引用についての質問が挙がった。
これに対してサムは、「最も偉大なポップスターのひとり」であるブリトニーが登場した雑誌の表紙と彼女が社会に与えたインパクトは強烈な記憶として残っていることを認めたうえで、「特定のポップスターのストーリーを伝えているわけではない」と否定し、ドラマでは「ポップスターに対する社会の反応や、社会が彼らに与えるプレッシャー」について訴えているとした。
何かと話題になっている『THE IDOL/ジ・アイドル』はU-NEXTにて見放題で独占配信中。