腹筋の筋トレで効果が実感できないのはなぜ?
お腹の筋肉にフォーカスした筋トレに励んでいるとき、よくある悩みがイマイチ効果が感じられないこと。
引き締まったウエストを目指しているにしても、シックスパックなどの割れたお腹を目指しているにしても欠かせない腹筋のトレーニングは、キツいわりに腹部の見た目にあまり変化が見られないなんてことも。
そんなときに当てはまりやすい、効果が感じにくくなる3つの理由を専門家が明かした。
脂肪燃焼のための運動をしていない
腹筋のトレーニングを実践していても成果が感じられない場合、もっともよくある理由が脂肪を燃焼するための運動が足りていないこと。脂肪がつきやすい腹部は、筋肉を鍛えるトレーニングをしても、脂肪に覆われていることで見た目に変化が出にくい。
認定パーソナルトレーナーのミーガン・マーティン氏は、「腹筋の筋トレはあくまで筋肉を増強するためのものなので、大幅な脂肪燃焼は見込めません」と米Byrdieで説明。筋トレはカロリー消費もできるものの、第一が筋肉を鍛えるためのものなので、頑張れば頑張るだけ脂肪が減るというものではない。
そのため引き締めたい場合でもお腹を割りたい場合でも、効率よく脂肪の燃焼が見込める運動を並行して実践する必要がある。
マーティン氏は、有酸素運動やHIITなど心拍数を上げるエクササイズを取り入れるようアドバイス。またカロリーオーバー状態が続いていると運動していても脂肪は減りにくいので、栄養バランスにすぐれた食事を意識することも大切だそう。
一部分だけに効くトレーニングだけをしている
腹筋の中の限られた部分だけに効くトレーニングだけをしているというのも、腹筋トレで効果を感じにくくなる理由。
運動生理学者でニューヨークを拠点とするフィットレストレーナーのジョアン・パガーノ氏は、「腹筋には、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、錐体筋など複数の筋肉があります。最良の結果を得るには、腹部のすべての筋肉をターゲットにする必要があります」と米Shapeで説明。同じ筋肉だけを鍛えていてもお腹全体の見た目が変わりにくく、効果が感じられにくいのだという。
さまざまなメニューを取り入れて、腹筋の複数の筋肉にアプローチすることを意識するようパガーノ氏はオススメ。
回数を重視している
回数を重視したトレーニングを実施していることも、腹筋を鍛えているのに効果を感じられにくい要因のひとつ。
パガーノ氏は、「たくさんの回数を重ねなくても、ゆっくり呼吸を意識しながらトレーニングすることで筋肉に効かせられる動きがたくさんあります」と説明。
ただ単に回数を重視するのではなく、ハードでしっかり効く動きを取り入れたり、動的トレーニングと静的トレーニングの両方を取り入れたりと工夫することで効率よく腹筋が鍛えられ、効果も実感しやすくなると明かした。
海外のフィットネストレーナーが教える、腹筋トレーニングの効果が実感しにくくなる理由。頑張っているのに効果を感じられないときには、ぜひ専門家のアドバイスを参考にして見直してみて。