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83歳のミック・ジャガーに、89歳の元メンバーが「そんなに悪くないよ」

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83歳のミック・ジャガーに、89歳の元メンバーが「そんなに悪くないよ」
photo credit: Kevin Mazur

ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーが7月26日に83歳の誕生日を迎え、バンドの仲間たちから祝福が届いた。なかでも印象的だったのが、彼らより年上の元メンバーが寄せた一言だった。(フロントロウ編集部)

「僕も経験したけれど」と書いた、89歳の元メンバー

ミック・ジャガーの83歳の誕生日に合わせ、ザ・ローリング・ストーンズが約110分の特別番組をYouTubeで無料配信したのが7月26日。その同じ日、バンドの内側からも祝福の投稿が並んだ。

ギタリストのロニー・ウッドが投稿したのは、自身が描いたミックの肖像画。そこに「Happy birthday」と言葉を添えた。絵を描くことをライフワークにしてきたロニーらしい祝い方だ。キース・リチャーズは、ミックとふたりで写ったモノクロ写真を選び、「ミック、誕生日おめでとう! 愛を込めて、キース」と綴った。60年以上並んで立ってきた相棒への、飾らない一言だった。

そこに、現メンバー以外からも声が届く。ストーンズの元メンバーで現在89歳のビル・ワイマンだ。ビルは「83歳の誕生日おめでとう。僕も経験したけれど、そんなに悪くないよ。これからも誕生日を何度も迎えられますように」とメッセージを寄せた。83歳を先に迎えた人にしか言えない、ユーモアのある祝福だ。ロックの最前線に立ち続ける面々が、そろって80代に入っている。その現実が、この一言でふっと立ち上がってくる。

ロニー・ウッドは11月、ひとりで南米へ

誕生日の祝福が飛び交う一方で、メンバー個々の予定も動き出している。ユニバーサル ミュージックによると、ロニー・ウッドは11月にブラジル、チリ、アルゼンチンをまわる南米ツアー「FEARLESS」の開催を発表した。

ストーンズのギタリストとして世界中のスタジアムを沸かせてきたロニーだが、これはソロ名義での公演になる。バンドの一員としてではなく、彼個人のキャリアを軸に組み立てられるステージだ。長い活動歴のどこからどの曲を持ってくるのか、選曲そのものが焦点になりそうだ。現地のファンにとっては待ちわびた再会になる。

アルバム名は、1曲の最後の歌詞から生まれた

7月10日に発売された3年ぶりの新作『フォーリン・タングス』も、勢いが続いている。英国をはじめドイツ、フランス、イタリア、オランダ、オーストリア、ベルギー、オーストラリアと、全世界10か国以上のチャートで1位を獲得。全米ではビルボードのトップ・アルバム・セールスで首位に立った。日本でも通算8作目のTOP5入りを果たしている。

ザ・ローリング・ストーンズ『フォーリン・タングス』ジャケット
画像提供:ユニバーサル ミュージック

その新作をめぐって、日本のレーベルが公式ポッドキャスト「Speaking In Tongues」第4回の日本語訳を公開した。1万字を超えるボリュームで、ナビゲーターを務めるのはノラ・ジョーンズ。制作の裏側やレコーディングでのやりとりが、メンバー自身の言葉で語られている。

なかでも目を引くのが、アルバム名の決まり方だ。ミックはタイトルの候補を手書きでリストにする習慣があるといい、「1日だけ気に入るものもある」と話す。今回もキース、ロニー、そしてアンディを交えて案を出し合ったが、決め手になったのは歌詞のほうだった。先行曲「Rough and Twisted」の最後に出てくる一節「Teach me all those foreign tongues」。ここから『Foreign Tongues』が採られたのだという。

前作『Hackney Diamonds』のタイトルにいたっては、友人であるアーティストのマーク・クインが出した案で、ミックの発案ではなかったそうだ。バンドの看板を背負う名前が、意外なほど身近な会話から生まれている。83歳になったフロントマンと、89歳の元メンバーが同じ日に言葉を交わす。60年を超えたバンドは、いまも新しい話題を途切れさせない。

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