「この子がヒロインか……」『シェルター』吹替版で山路和弘が漏らした本音


8月28日公開のジェイソン・ステイサム最新作『シェルター』に、日本語吹替版の上映が決まった。メイソン役はやはりこの人、山路和弘。ただし本人が明かした第一印象は、手放しの絶賛ではなかった。(フロントロウ編集部)
最初は「やや物足りなく感じた」と認めている
『シェルター』は、国家の“抹殺リスト”に載せられた元特殊部隊員マイケル・メイソンが、英国情報機関MI6を相手に戦うリベンジ・スパイ・アクション。ステイサムが演じるメイソンは、嵐で唯一の肉親を失った少女ジェシーを守りながら逃避行を続ける。
配給のキノフィルムズによると、日本語吹替版でそのメイソンを担当するのは山路和弘。数々のステイサム作品を手がけ、日本のファンから“この声でなければステイサムじゃない”とまで言われてきた組み合わせが、今作でも続くことになる。
その山路が寄せたコメントは、まずジェシーへの戸惑いから始まっていた。「『この子がヒロインか……』。冒頭ではやや物足りなく感じたジェシーが、物語が進むにつれてじわじわと魅力を増し、すっかり惹き込まれました」。演じたのは、『ハムネット』で注目を集めた新星ボディ・レイ・ブレスナック。地味な立ち上がりから効いてくる役どころだということが、声を当てた本人の言葉から伝わってくる。
作品全体についても、山路の見方は少し変わっている。「映画全体には、特に前半、ドキュメンタリーのような空気感が漂っていて、とても不思議な世界観があります」。そのうえで「そして、やはりステイサムはやってくれる。最高! 一推し!」と締めくくった。
少女に巨大なライフルを渡して、何度も振り返る男
解禁された吹替版本編映像は、メイソンがMI6の急襲部隊を制圧してジェシーと孤島を脱出し、英国本土へ渡った直後の場面だ。
追われる二人は人気のない民家に身を潜める。逃走用の車を確保しようと住人の隙をうかがうメイソンは、見張りを任せたジェシーに、少女の体には大きすぎるライフルを手渡す。「体にくっつけて、銃身は下に向けろ。引き金に指はかけるな」。教え方は丁寧で、そして不器用だ。
その場を離れたあとも、メイソンは何度も立ち止まってはジェシーを振り返る。かつて“最強の精密機械”と呼ばれた男が、銃を抱えた少女の背中から目を離せない——嵐の海へ古びた小舟を出す本編映像が公開された際にも滲んでいた、この作品の芯にある関係が、吹替の声でより近く聞こえる。
ジェシーの声は『【推しの子】』黒川あかね役
そのジェシーを演じるのは、『【推しの子】』の黒川あかね役や『フルーツバスケット』の本田透役で知られる石見舞菜香。ビル・ナイが演じる元MI6長官マナフォート役には千葉繁が決まった。

石見はアフレコをこう振り返っている。「吹き替えの経験がまだ浅く緊張していましたが、とても丁寧に収録していただきました。ジェシーは息遣いで感情を表現する繊細なシーンが多く、台本にない部分もたくさん息のお芝居を入れさせていただきました」。セリフではなく呼吸で感情を運ぶ役だったということだ。
見どころについては「静と動のギャップがとても魅力的な作品です。かっこいいアクションシーンはもちろんですが、メイソンとジェシーの関係が少しずつ変化していく人間ドラマにもぜひ注目していただけたら嬉しいです」と語っている。
監督は『グリーンランド -地球最後の2日間-』のリック・ローマン・ウォー。共演にはナオミ・アッキー、ハリエット・ウォルター、ダニエル・メイズが名を連ねる。『シェルター』は8月28日(金)より全国公開。














