嵐の海へ出したのは古びた小舟。ステイサム『シェルター』本編映像が解禁


ジェイソン・ステイサム主演『シェルター』から、少女を救いに嵐の海へ出るシーンが本編映像としてまるごと公開された。日本公開を8月28日に控えたタイミングで、作品を象徴する一場面が明かされた形だ。(フロントロウ編集部)
助けに向かった船は、軍艦でも高性能ボートでもなかった
国家の“抹殺リスト”に載った元特殊部隊員が英国情報機関MI6と戦う物語としてこの作品を紹介したのは、今年5月のことだった。あれから約2カ月半、公開まで1カ月を切ったタイミングで解禁されたのは、予告編ではなく本編そのものの一場面だ。
舞台はスコットランド沖の孤島。猛烈な嵐が島を襲うなか、生活物資を届けに来た少女ジェシーと叔父の乗ったボートが転覆する。異変に気づいたステイサム演じるマイケル・メイソンは、自分で組み上げた滑走路を一気に滑り降り、そのまま海へ出ていく。
ただし、彼が飛び乗るのは武装した軍艦でも高性能ボートでもない。波に揺られるだけの、年季の入った小さな船だ。それでもメイソンが舵を握った瞬間から、その一隻は妙に頼もしく見えてくる。荒波へ一直線に突っ込んでいく画は、作品全体を象徴する場面として作り手側も推している。
観客が息をのむのは、少女が助かるかどうかではない
この映像がおもしろいのは、緊張の置きどころが普通の救出劇と違うことだ。ステイサムの映画である以上、少女が助かること自体はほぼ疑いようがない。だから目が向かうのは結末ではなく、少女へ向かって一瞬もためらわずに踏み出す足取りや、海へ飛び込むと決めるまでの速さ、そして一度も曇らない眼差しのほうになる。
その説得力には裏づけもある。配給元のキノフィルムズによると、ステイサムは俳優になる前、飛込競技の選手だった。英国ナショナルダイビングチームで研鑽を積み、1990年にはコモンウェルスゲームズにイングランド代表として出場している。アクションスターとしての評価が固まりきったいまでも、水に入る所作だけは代役では出せない種類のリアリティを持っている。
少女役は『ハムネット』の新星、追う側にビル・ナイ
この救出をきっかけに、唯一の肉親だった叔父を失ったジェシーと、一匹狼として生きてきたメイソンは少しずつ距離を縮めていく。ジェシーを演じるのは、『ハムネット』で注目を集めた新星ボディ・レイ・ブレスナックだ。

一方、二人を追い詰める側にいるのが、メイソンを“抹殺リスト”に載せた元MI6長官マナフォート。演じるのは英国の名優ビル・ナイで、ほかにナオミ・アッキー、ハリエット・ウォルター、ダニエル・メイズが名を連ねる。監督は『エンド・オブ・ステイツ』『グリーンランド -地球最後の2日間-』のリック・ローマン・ウォー、脚本はウォード・パリー。
最強の男を演じ続けてきた俳優が、今回向き合うのは強さの先にある“守る覚悟”のほうだ。『シェルター』は8月28日(金)より全国公開される。
9月4日、ステイサムが押される本編映像が解禁。相手は『ジョン・ウィック』のスタント出身
公開後の9月4日、メイソンと、彼を執拗に追う凄腕の暗殺者ワークマンが真正面から激突する本編映像が解禁された。ワークマンは、かつてメイソンの上司だったマナフォートの命令に忠実に従い、標的を始末することだけを目的とする冷酷な暗殺者。一度狙った獲物にはどこまでも食らいつく男だ。
これまで幾多の敵をものともせず叩きのめしてきたステイサムだが、今回ばかりは様子が違う。至近距離で拳と拳が交錯し、殴られ、組み伏せられ、それでも立ち上がる。“最強の男”が本気で追い詰められる側に回ることで、これまで以上に手に汗握るアクションになった。
目を引くのは、その場にあるものを片っ端から戦いに使っていく近接戦だ。拳だけではなく、フォーク、本棚、家具と、目に入る日用品が次々と凶器に変わる。狭い室内を縦横無尽に使う戦い方は、あらゆる日用品を武器に変える『ジョン・ウィック』シリーズを彷彿とさせるが、それもそのはず。ワークマンを演じるブライアン・ヴィジエは、数々のアクション作品でスタントを務め、『ジョン・ウィック』にも参加した筋金入りのスタントパフォーマーだ。スクリーンで戦い続けてきたステイサムと、スタントの現場で肉体を磨き抜いてきたヴィジエ——派手なCGに頼らず、ぶつかる痛みまで伝わってくるリアル志向のアクションに仕上がっている。
















