ザ・ホワイト・ストライプスのフロントマンとして知られるジャック・ホワイトが、カントリー歌手チャーリー・クロケットとのSNS上の応酬で、1984年のノベルティラップ曲を使って反撃した。(フロントロウ編集部)
前座をめぐる対立がきっかけ
発端は7月に遡る。チャーリー・クロケットは自身の公演の前座に、サタニック・ドゥーワップデュオのツイン・テンプルを起用していたが、7月に出演を取りやめた。ツイン・テンプル側がSNSで「サタニックなイメージを理由に外された」と公表すると、クロケットは「ブラック・サバスのようなものだと思っていたが、そうではなかった」と説明した。
そこに割って入ったのがジャック・ホワイトだった。7月10日(米現地時間)、ホワイトは9月29日にロサンゼルスのハリウッド・パラディアムで開催する自身の公演にツイン・テンプルを前座として招くと発表した。告知文には「Get in front of me Satan!(俺の前に立て、サタン!)」という一文を添えた。これはホワイト自身のザ・ホワイト・ストライプスのアルバム名「Get Behind Me Satan」をもじった言葉遊びだ。
「尊敬を大きく失った」とクロケットが反撃
ホワイトのこの動きをめぐり、クロケットは8月18日にSNSで「ジャック・ホワイトがこの状況を利用してチケットを売ろうとしたとして、彼への尊敬を大きく失った」と批判した。さらに、移民問題について声をあげていないとも批判した。
「お前はまだおむつをしていた」――40年前の歌詞で反撃
これに対するホワイトの返しが型破りだった。インスタグラムに「カウボーイ・チャーリーへの公式回答がこれだ」としたうえで、1984年のノベルティラップ曲「Rappin’ Duke」(ショーン・ブラウン)の歌詞を掲載した。
「Rappin’ Duke」は、ジョン・ウェインを思わせるキャラクターがラップするという設定のコミカルな楽曲。ジョン・ウェインの愛称「デューク」を題材にしたこの曲には、「When you were in diapers, I was at the Ponderosa rapping to the beat(お前がまだおむつをしていた頃、俺はポンデロサでビートに乗ってラップしていた)」という一節がある。
チャーリー・クロケットは1984年生まれ。「Rappin’ Duke」がリリースされた1984年にクロケットが生まれているため、「お前がおむつをしていた頃」という一節を選んだことには、年齢差を皮肉る意図があるとも受け取れる。さらに、カウボーイ風のイメージで知られるクロケットに対し、西部劇スターを想起させる楽曲を選んだことも皮肉として受け取れる。
クロケットも映画クリップで切り返す
クロケットはこれに対し、マーロン・ブランド主演の西部劇映画『片目のジャック』(原題:One-Eyed Jacks)のクリップを投稿し、「Everybody knows(皆わかってる)」とだけ添えた。クロケットが今年「One-Eyed Jack」という楽曲を発表していることから、自身の楽曲タイトルを重ねた投稿とも受け取れる。
ジャック・ホワイトとチャーリー・クロケットの応酬は、ツイン・テンプルの前座降板をめぐる騒動を再び注目させることになった。

















