「青い目」と「茶色い目」の扱いの差に疑問
昨年末、持病の悪化によるストレスから精神療養施設に入所したことをきっかけに、一時的に仕事をセーブするも、今年に入ってから徐々に音楽活動などを再開しているセレーナ・ゴメスが、SNSアプリ「スナップチャット」のフィルター(※)で“可愛くなれる”“盛れる”タイプのものにかぎって、必ず目の色が青く変化することに対して「元々、茶色い目の場合は?青い目じゃないと可愛くないってこと?」と苦言。
※自動的に目の大きさや肌を補正したり、顔の形や色などを加工したりして楽しむための機能。
Selena Gomez talking about how Snapchat has all their cute filters with blue eyes and their ugly filters with brown eyes. #BrownEyesAreBeautiful pic.twitter.com/Rx2VfQvvXK
— Selena Gomez News (@SGomezNewsCOM) 2019年3月6日
その一方で、いわゆる美人風の顔に加工するためのフィルター以外の、わざと顔の形を大きく変形させたり、目の大きさを異常に大きくor小さくしたりするような、醜い顔に変化させるフィルターでは目の色に変化がなかったことから、はっきりと「差別」という言葉は口にしなかったものの、「茶色い目より青い目のほうが美しい」というステレオタイプが存在することを指摘した。
最後に、ため息交じりに「みんな、茶色い目だって美しいわ」とポジティブなメッセージを口にしたセレーナ。彼女自身、茶色い目を持つことからこの扱いの差に黙っていることができなかったのだろう。
残念ながら「インスタグラムで最もフォロワー数の多い女性」の座は、つい最近シンガーのアリアナ・グランデに奪われてしまったが、それでも世界中に計り知れないほどのフォロワーがいるセレーナがこうして問題提起したことによって、世の中には肌の色や髪の色、体形以外にも様々な差別やステレオタイプがあることが、より多くの人たちに知れ渡る機会を作った。
ちなみに、スナップチャットの創設者はモデルのミランダ・カーの再婚相手として知られるエヴァン・スピーゲルである。(フロントロウ編集部)