ジョニー・デップが波乱に満ちた2020年を振り返り、来年への願いを綴った。一方、元妻のアンバー・バードも来年への抱負を語る動画が公開。しかし、ジョニーの支持者たちから大量の“良くないね”が寄せられた。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップの波乱に満ちた2020年

 自身のことを元妻で俳優のアンバー・ハードに対して暴力を振るった「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙The Sunを名誉毀損で訴えた裁判で、今年11月、敗訴が確定した俳優のジョニー・デップ。7月に約1カ月にわたって公判が行なわれた裁判では、元夫婦間のさまざまな問題が露呈し、お互いにとってイメージダウンにしかならないような内容の暴露合戦が連日のように繰り広げられた

画像1: ジョニー・デップの波乱に満ちた2020年

 ご存じの通り、ジョニーは、この裁判での敗訴がきっかけで、過去2作にわたって出演していた映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズからの降板を発表。これは、製作・配給元であるワーナー・ブラザーズからの要請を受けての決断で、実質“クビ”を言い渡されたも同然だった。

 さらに、その余波は、代表作の1つである『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにも。裁判以前からジョニーと同シリーズを引き離すことを考えていたという製作元のウォルト・ディズニー・カンパニーが、“ジョニーとの関係を断とうとしている”という話も持ち上がっている。クリーンなイメージを重視するディズニーだけに、そうなった場合には、ディズニーランドにある「カリブの海賊」のアトラクションからも、ジョニー演じるジャック・スパロウのオーディオアニマトロニクスが「撤去されるのではないか」と推測されている

画像2: ジョニー・デップの波乱に満ちた2020年

2020年を振り返り 「より良い時が来ることを願って」

 向かい風が強かった2020年を過ごしたジョニーが、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの降板発表後、初めて、インスタグラムを更新。そのなかで簡潔に1年を振り返り、ファンへのメッセージを送った。

「今年は多くの人々にとって、とてもつらい1年でした。この先、より良い時が来ることを願って。みなさん、ハッピーな年末年始を! みなさんを愛し、尊敬しています。永遠に JD x 」

 ジョニーが公開したのは、自身がプロデュースを手がけた映画『Crock of Gold: A Few Rounds With Shane MacGowan(原題)』の撮影の裏側とみられる1枚の写真。同作は、ジョニーが敬愛するイギリス発のパンク・ロックバンド、ザ・ポーグス(The Pogues)のフロントマン、シェイン・マガウアンの軌跡を追ったドキュメンタリー作品で、辛口な評価で知られる海外の映画・ドラマ評価サイト、Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)で批評家評と一般視聴者評ともに95%を超える支持を獲得している。


元妻アンバーが来年への抱負を語るも…

 一方、イギリスでの名誉棄損裁判では有利な結果に終わり、DCコミックス映画『アクアマン』の続編への出演も決定しているアンバーは、米AccessHollywoodとのインタビューのなかで、裁判やパンデミックに揺れた2020年の1年間で得た“学び”に言及。

 12月中旬に公開された動画インタビューで「あと数週間残ってるから、(何が起こるか)まだ安心はできないけど」としたうえで、アンバーは、2021年の抱負について「“順応と生き残り”かな」、「自分を向上させて、内面を変化させて…そうすれば、生き残れると思う。ただ、生き残るだけじゃなくて、成長もできるはず」とコメントした。

 暗いニュースが続くジョニーとは対照的に、アンバーは、俳優のウーピー・ゴールドバーグやアレクサンダー・スカルスガルドと共演するスティーブン・キング原作の注目のドラマ『The Stand(原題)』の放送が米CBSで開始。そのほかにも、複数の大作映画のクリエイターたちとミーティングを重ねていると報じられている。

 名誉棄損裁判でのジョニーの敗訴に不満を持ち、アンバーがDVの被害者だとは信じていないファンたちは、ジョニーばかりが“割を食う”のはフェアではないとブーイング。アンバーの『アクアマン』シリーズからの降板を求め、オンラインで署名運動を行なっている。現時点で170万件を超える署名が集まっているが、今回の動画にも、アンバーへの不支持を表す反応が寄せられた。

 Access Hollywoodの公式YouTubeチャンネルで公開された動画には、記事執筆時点で28万3千件もの“低評価”を意味する「よくないね」がつけられている。「いいね」の数は、その10分の1以下の2万2千件だった。

画像: ウォーキング中にパパラッチに笑顔を見せるアンバー。

ウォーキング中にパパラッチに笑顔を見せるアンバー。

 名誉棄損裁判では、「公正な裁判を受けられなかった」として、弁護人を通じて再審を求める内容の書類をイギリスの裁判所に提出したジョニー。2021年前半には、アメリカでアンバー本人を相手取って起こした裁判が行われる予定となっている。まだまだ一波乱も二波乱もありそうな、泥沼離婚騒動から目が離せない。(フロントロウ編集部)

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