リトル・ミックスからの脱退を発表したジェシー・ネルソン
2020年12月、9年間メンバーとして活動してきたリトル・ミックスから脱退することを発表したジェシー・ネルソン。ジェシーは同年11月に「個人的な医療上の理由」により長期休暇に入り、グループとしての活動を休止していた。
2011年にリトル・ミックスを結成した、（左から）リー・アン・ピノック、ジェシー・ネルソン、ジェイド・サールウォール、ペリー・エドワーズ。
以前からメンタルヘルスの問題を抱えていることを明かしていたジェシーは、ファンに宛てたメッセージの中で、「グループのメンバーでいることが、私のメンタルヘルスに悪影響をおよぼしていました。ガールズグループに属して、世間の期待に応えようとし続けることのプレッシャーは、私にとってはとてもつらい事なのです」と、多くのファンの憧れであるガールズグループの一員であることがプレッシャーになっていたと告白。
「人生には、ほかの誰かを幸せにすることよりも、自分自身をケアするために再投資を行なわなくてはいけない時がやってくるものです。私にとっては、今がそのプロセスを始める時だと感じています」と続けて綴り、グループを脱退してセルフケアに注力すると発表していた。
ジェシーが「我慢の限界」に達した瞬間を告白
今回、ジェシーは英Cosmopolitanによる企画のなかで、友人でモデルのフェリシティ・ヘイワードによるインタビューに応じており、リトル・ミックスからの脱退を決めた瞬間を振り返っている。
ジェシーによれば、リトル・ミックスに加入して以来、ガールグループのメンバーとして世間から求められる「見た目」を維持することに苦労してきたなかで、「我慢の限界」に達したのが、通算6作目となるグループの最新アルバム『コンフェティ』のシングル「Sweet Melody」のミュージックビデオの撮影に臨んだ時だったという。
ビデオは新型コロナウイルスによるパンデミックのさなかに撮影されたのだけれど、ロックダウンでグループとしての活動も制限されていた当時について、ジェシーは「私は初めて、自宅で愛する人たちに囲まれながら休暇を過ごすことができていた。あの時が一番幸せだった」と振り返っている。
「仕事に復帰するまではそのことに気付いていなかったんだけどね。（仕事に戻って）すぐに、私はまったく別の人間になったの。不安を抱えるようになった。ミュージックビデオを撮影するたびに、体重を落とさなきゃっていう、とてつもないプレッシャーを私は抱えていたの」と、MVの撮影のたびに体型を気にしなければいけないという重圧に悩まされていたとジェシー。「カメラのほうを向くのが怖かった。カメラに映る自分が好きになれなければ、カメラの前に立って、気持ちよくパフォーマンスするのは本当に難しかったの」。
『Sweet Melody』のミュージックビデオ撮影を振り返る
「ロックダウン中には少し体重が増えたんだけど、私は気にしていなかった。そうしたなかで、『数週間後にミュージックビデオを撮ります』って言われて、私はパニックになってしまったの」とジェシーは語った上で、ビデオの撮影に臨むにあたり、ダイエットに取り組んだことを明かしている。
けれど、撮影までに自分の理想の体型を作ることはできなかったそうで、「『Sweet Melody』のミュージックビデオを撮る日に、私はパニックを起こしてしまった。自分が望んでいた見た目になっていなくて、幸せや喜びを感じることが困難になってしまったの。他の3人に目を向けると、3人は絶好調という感じだった」とジェシー。
「私はものすごく嫉妬してしまったの。私もそういう気持ちでエンジョイしたかったから。私は音楽に情熱を傾けてきたのにって。そういう夢を持ちながらも、自分の見た目のせいで楽しめていないというのは、普通じゃないって私は思ってしまったの」と続けて語り、自分の見た目が理由で大好きな音楽を楽しめていないことに、葛藤を抱えることになったと告白した。
「私にとっては、あの時が決め手になった。『これからは自分のことを気にかけよう。これは健康的じゃないから』って思ったの。そこにいたくないと思っている人が一緒にいるのは、他の3人にとって良くないってね」とジェシーは振り返り、他の3人のためにも、自分がグループから脱退することを決意したと明かした。（フロントロウ編集部）
