体型批判に声をあげてきたセレーナ・ゴメス
2015年に全身エリテマトーデスという自己免疫疾患を患っていることを公表し、2017年の夏にその治療の一環として腎臓移植手術を受けたセレーナ・ゴメスは以前より、治療の過程で薬の副作用などによって体重の変動が激しい時期があったことを明かしている。
2019年に親友でコラムニストのラケル・スティーブンスのポッドキャスト『Giving Back Generation(原題)』に出演した際には、体重の変動が激しかった時期に、何も事情を知らない大勢の人たちから自身の体形を批判され、精神的にかなり追い詰められたことを告白したセレーナ。
また、2018年に水着姿をパパラッチされ、一部の人たちから「太った」と批判された時には、「完璧な体にこだわる」という「美の神話」を否定し、「私は自分を大切にすることを選んだの、なぜなら自分がそうしたいから。誰かに何かを証明しようとしているわけじゃない」と力強いメッセージを寄せている。
自分の体型に自信が持てた時を振り返ったセレーナ・ゴメス
今回、米Vogueとの企画に臨んだセレーナはそのなかで、2007年から現在に至るまでに着てきた衣装を振り返り、体重が変化しやすかった時期について改めて触れている。セレーナによれば、2015年にメットガラ(METガラ)に出席した時も体重が大きく変化していた時だったといい、「私の体重はよく変動するの。この夜は特に、自分の体型に自信が持てていなかったことを覚えてる」と、2015年5月にニューヨークにあるメトロポリタン美術館で行なわれたファッションの祭典に出席した夜のことを振り返っている。
当時22歳だったセレーナはこの日、ヴェラ・ウォン(Vera Wang)のドレスに身を包んだのだが、この時の衣装は変動しやすかったセレーナの当時の体型に合わせて作られたものだったそうで、ドレスについて、セレーナ は「何が素晴らしかったかって、私の体型にフィットするドレスに取り組む機会に恵まれたということ。このドレスを作りながら、とても素敵な時間を過ごすことができた。私たちは協力し合い、私の体型に完璧に合う美しいドレスを作り出すことができた」と米Vogueに語っている。
セレーナによれば、このドレスを着たことで自分のありのままの体型を受け入れられるようになったといい、「あの時は、『私はもう19歳の体型に見えなくてもいいんだ。だって、私はもうそうじゃないんだから』って思えた瞬間の1つだった」と、自分を不幸せにするボディイメージに縛られずに今の体型に自信を持てるようになったと明かした。(フロントロウ編集部)