SNSの普及で著名人の炎上が日常の光景となった現代。ハリウッドでも毎週のようにセレブリティの発言や行動が炎上しており、時には本人からの謝罪につながることもある。ただ、その謝罪がさらなる炎上を招くことも少なくない。騒動後に業界やファンから受け入れてもらえるかどうかは、問題となった言動や騒動後の行ないにもよるが、“火に油を注がない”謝罪とはどんなものなのか? (フロントロウ編集部)

評価された、ビリー・アイリッシュの謝罪

 最近のなかで謝罪声明が評価されたのが、グラミー賞シンガーのビリー・アイリッシュ

画像: 評価された、ビリー・アイリッシュの謝罪

 ビリーは2021年6月半ば、アジア系に対する差別用語を口ずさむ古い動画がソーシャルメディアで拡散。ビリーが人種差別から環境問題まで社会問題に対して普段から発言していることや、当時交際がウワサされていたマシュー・タイラー・ヴォースにも過去のSNS投稿で人種・女性・LGBTQ+差別発言が発覚していたことが合わさり、ツイッターではビリー・アイリッシュという名前がトレンド入りするほど炎上。ファンからも説明を求める声が多くあがり、日本時間2021年6月22日にインスタグラム・ストーリーズに謝罪文を投稿した。

ビリー・アイリッシュ謝罪声明の全文訳

「私はみなさんを愛しています。そして皆さんの多くからこの件について言及するようお願いされてきました。自分の本来の姿ではないレッテルを貼られていることも合わさり、この一件に言及したいと思います。出回っている編集済みのビデオのなかで、13歳か14歳の頃の私が楽曲に登場する言葉を口ずさんでいますが、私は当時、それがアジア系コミュニティの方々に対する蔑称だと理解していませんでした。私は絶句していますし、恥ずかしく思うと同時に、1度でもそのような言葉を口ずさんでしまったことに吐き気を覚えます。それまで、私の周囲にいる家族であの言葉を使ったことがある人はいなかったため、あの言葉を聴いたのはあの曲が初めてでした。私の無知さや幼さを抜きにしても、傷つけてしまったという事実の言い訳にはなりません。そのことについて、申し訳なく思っています。編集済みの別のビデオには、意味のない言葉を喋っている私が映っていますが、あれは私が子供の頃からやっているもので、ペットや友人、家族に対し、ああいう話し方で話してきました。そういう話し方をしたに過ぎず、ただのおふざけであって、誰かや何かしらの言語、アクセント、文化をからかうという意図は一切ありません。私のことを知っている人であれば、私がずっとそういう喋り方をしてきたことを知っています。どのように解釈されたにせよ、私には自分の行動で誰かを傷つけるつもりなど全くなく、それを聞いた人が傷ついてしまうようなレッテルを貼られてしまったことに心を痛めています。私は信念を持っているだけでなく、これまでずっと、自分のプラットフォームをインクルージョンや平等のために使おうと懸命に取り組んできました。私たちは誰もが、会話をし続けなければいけませんし、耳を傾け、学び続ける必要があります。皆さんの声は私に届いていますし、私は皆さんが大好きです。これを読む時間を取っていただき、ありがとうございました」

This article is a sponsored article by
''.