映画『ワイルド・スピード』シリーズに出演しているドウェイン・ジョンソンとヴィン・ディーゼルはいつから不仲に?現在も繰り広げられるバトルについて時系列で解説。(フロントロウ編集部)

2017年4月、ヴィンがコメント「ドウェインの相棒は俺だけ」

画像: 2017年4月、ヴィンがコメント「ドウェインの相棒は俺だけ」

 2017年4月、ヴィンは米USA TODAYにドウェインとの関係を語った

 「『ワイスピ』のプロデューサーとしての立場でドウェインと意見がぶつかることがあって、俺らの関係のバランスがちょっと崩れたかもしれない。それはドウェインの意図したことではない。ドウェインは俺がこのシリーズにどれだけ力を入れているか知っているし、尊重してくれる」

 映画制作にあたりトラブルはあったものの関係は良好であると不仲騒動を払拭したヴィンは、「ドウェインの人生に“ヴィン”は俺一人だ。映画界でドウェインの相棒は俺だけだ」と話した。

 一方ドウェインは米番組『ET ケヴィン・フライジャー』で、「人生と同じように、自分とは違う哲学を持って行動している人もいるんだ」と話し、確執は完全に解消していないと見られる発言をした。

2017年5月、ヴィンがドウェインに誕生日祝い 不仲説解消?

 ヴィンは5月2日、インスタグラムで45歳を迎えたドウェインへのお祝いメッセージを送った。

 ヴィンはドウェインと笑い合う写真とともに、「俺たちがやり遂げた時の写真を見返していたんだ。協力して、すごく困難なことに立ち向かったよな。誇りに思うよ…誕生日おめでとう」とインスタグラムに投稿。

 ドウェインから直接の返信はなかったものの、彼がTwitterで「誕生日メッセージを本当にありがとう」とツイートをしていたことから、二人の確執は解消されたものだと考えられていた。

2018年4月、ドウェインがヴィンと「一緒に撮影しなかった」と告白

画像: 2018年4月、ドウェインがヴィンと「一緒に撮影しなかった」と告白

 米Rolling Stoneのインタビューに答えたドウェインは、2017年に公開された8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』でヴィンと一緒に撮影を行なわなかったのではないかというウワサに対し「それは事実だよ。全く一緒に撮影することはなかった」とコメント

 続けて、「俺のトレーラーで、ヴィンと面と向かって何回か話し合ったんだ。そこで気付いたのは、映画作りや共同作業についての考え方が根本的に違うということだ」と述べ、「時間はかかったけど、(ヴィンの意見が)はっきりと分かって良かった。また一緒に働くかどうかっていうのは置いておいて、彼の幸運を願っている」と、埋まらない両者の溝を明かした。

 さらに『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』への出演を聞かれたドウェインは、「分からない。今はスピンオフ作品(『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』)に集中したい」と、本編シリーズへの今後の出演予定に関しては明言を避けた。

2019年9月、『スーパーコンボ』の成功後にヴィンに感謝

画像: 2019年9月、『スーパーコンボ』の成功後にヴィンに感謝

 2019年8月に公開されたジェイソン・ステイサムとのW主演作『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のヒット後、ドウェインはインスタグラムに動画を投稿。

 彼は「最後になったけど、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』をサポートしてくれた兄弟のヴィンに感謝したいと思う。すぐに会いに行くよ、トレット」と、かなり親しげな様子。

 もしかして本当に確執は解消したのか?と思いきやその約2年後、事件は起きる。

2021年6月、ヴィンが今までのやりとりを「愛のムチ」だったと発言

画像: 2021年6月、ヴィンが今までのやりとりを「愛のムチ」だったと発言

 米Men's Healthのインタビューに答えたヴィンは、自身のドウェインに対する態度や行動を説明。これまでのことは、ドウェインが役に入るための“愛のムチ”だったと語った

 「ホブスというキャラクターを体現するのは大変だったと思う。当時の俺のアプローチは、パフォーマンスを必要なレベルまで上げるために、愛のムチをもって支援するというものだった。プロデューサーとして、映画を見た観客の人たちに、元プロレスラーで知られるドウェイン・ジョンソンが演じるキャラクターを“ドウェインとは別人”だと思わせなければならなかったんだ。ホブスはみんなにまるでレンガで殴られたような衝撃をいくつも与えた。それは俺が最も誇りに思っていることで、俺の美学でもある。そのためにたくさんの労力を要した。目指す地点に到達するために、時に厳しい態度で接する必要もあったのは事実だ。俺は自分がプロデュースする作品で最高のパフォーマンスを発揮するためなら、どんなことでもやる」

2021年7月、ドウェインはヴィンの発言に「呆れた」と大笑い

画像: 2021年7月、ドウェインはヴィンの発言に「呆れた」と大笑い

 自身が主演するディズニー映画『ジャングル・クルーズ』のプロモーションで米The Hollywood Reporterのインタビューに応じたドウェインは、ヴィンの“愛のムチ”発言について話題を振られると、「笑ったね。大声で笑ったよ。あの発言には、みんな笑っちゃったんじゃないかな。それだけは言っておく」とコメント。

 さらに、ドウェインは「みんなには幸運を祈ると伝えた。『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に関しても、10作目と11作目に関しても、俺なしで制作される残りの『ワイスピ』作品にすべてにおいてね」ともコメント。

 今後の『ワイスピ』作品には出演するつもりがないことを匂わせた。

2021年10月、ヴィンを批判して“スタッフから感謝された”とドウェイン

画像: 2021年10月、ヴィンを批判して“スタッフから感謝された”とドウェイン

 米Varietyのインタビューに答えたドウェインは公にヴィンを批判したことを“後悔しているか”と聞かれ「俺が言ったことは本心だ。間違いなく。俺は本気で思ったことしか口にしない。でも、それを公にするのは正しいことではなかった」とコメント

 そして、「大ごとになってしまった。でも、おもしろいこともあった。まるでスタッフ全員が俺のところに来て、こっそりお礼を言ってくれたり、メモを残してくれたりしたようだった。それでも俺にとって最高の日ではなかった。あれを(世間に)共有するべきではなかった。俺のポリシーに反することだった。普段の俺なら共有しない。ああいったくだらないことは世間から遠ざけるようにしているんだ。みんながそれを知る必要はない。俺にとって最高の日ではなかったというのはそういう意味」と、ヴィンがスタッフに嫌われていることを示唆する衝撃発言をした。

 それから改めて“愛のムチ”発言に触れ、「これだけは言っておく。正直、心のなかではこんなくだらないことに答えてもしかたがないと思ってる。でも、真実はこうだ。俺はこれまでにたくさんの経験を積んできた。彼(ヴィン)と違って、俺は演劇の世界からスタートしたわけじゃない。俺たちは生まれも育ちも違うし、俺はまったく異なる文化と環境で育った。そして、俺はすべてのプロジェクトに全力で取り組んでいる。もし、なにか対処しなければならない、もしくは面倒を見る必要があると感じたら、俺はそれを実行する。だから、あれ(ヴィンのインタビューでの発言)を読んだとき、ほかの人たちと同じように俺は笑った。大笑いした。みんな笑ったはずだ」とコメント。ヴィンの発言に憤りを感じている様子。

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