トラヴィス・スコットと共演し1億円の訴訟を起こされているドレイク
米現地時間11月5日にテキサス州ヒューストンで開催した音楽フェス「アストロワールド」で、トラヴィス・スコットのパフォーマンス中に観客が殺到し、8人が亡くなる悲劇が起きた。
アストロワールドの惨劇は、トラヴィスのパフォーマンス中に起きており、会場の異変に気がついたトラヴィスが何度かパフォーマンスを中断する場面もあったものの、パフォーマンスを中止することはせず、続行していた。トラヴィスには、もっと早い段階で中断できたはずだとして批判の声も寄せられたが、一方で、トラヴィスは惨劇を受けて発表した声明で、自身の側からは事態の深刻さは見えていなかったとした。
サプライズゲストとしてフェスティバルに出演したドレイクは、トラヴィスのステージに途中から参加。トラヴィスとのコラボ曲「Sicko Mode」を含む5曲をパフォーマンスした。ドレイクが登場したのは、トラヴィスのステージの終盤で、この時には既に客席では悲劇が始まっていたとされる。
ドレイクは、アストロワールドでの惨劇を受けて、トラヴィスとフェスティバルのプロモーターを務めた米ライブネーションと並んで、この惨劇で負傷した参加者の1人から訴訟を起こされたことが明らかになっている。参加者はドレイクらに対し、最低でも100万ドル(約1億円1,000万円)の損害賠償を求めている。
ドレイクが声明を発表
そうしたなか、ドレイクがインスタグラムを更新して、正式に声明を発表。自身に起こされている訴訟には触れなかったものの、「この数日の間、打ちのめされるような今回の悲劇を理解しようと考えていました。哀悼の気持ちのような繊細な感情をこのプラットフォームを使って表明することは好まないのですが、今自分はここにいます」とした上で、次のように綴った。
「亡くなられた方々のご家族やご友人の皆さん、苦しい思いをしている皆さんのことを思い、心を痛めています。これからも皆さんのためにお祈りを続けますし、自分にできるいかなる方法でも助けになりたいと思っています。神様が皆さんと共にありますように」。
ケンダル・ジェンナーとキム・カーダシアンもコメントを発表
また、オーディエンスの1人としてアストロワールドを訪れたケンダル・ジェンナーも今回の悲劇についてインスタグラムストーリーズでコメントを発表した。ケンダルは、自身の妹で、トラヴィスの交際相手であるカイリー・ジェンナーと、その2人の第1子である3歳のストーミと共に会場を訪れていたものの、惨劇には巻き込まれず、無事だったことが伝えられていた。
「アストロワールドのニュースに、私はまだ言葉が見つかりません」とケンダルはコメントを始めて、次のように綴った。「私は愛する人を亡くされたご家族のために心を痛めており、巻き込まれたすべての方々のために祈っています。影響を受けてあらゆる方々に愛を送ると共に、この打ちのめされるような辛く、傷つきやすい時にある皆さんに力を送ります」。
また、ケンダルとカイリーの姉であるキム・カーダシアンも、今回の悲劇を受けてインスタグラムストーリーズにコメントを発表。
キムは、「言うまでもなく、アストロワールドで亡くなられた方々や傷を負った方々のために心を痛めています。皆さんと同じように、私たち家族はこの悲劇にショックを受けています。私たちは、犠牲になった方々やそのご家族、影響を受けた愛すべき皆さんの回復を祈っていますし、ファンのことをとても大切にし、深く打ちのめされているトラヴィスのためにも祈っています」と綴り、トラヴィスについても触れた。
トラヴィスは、今回の惨劇を受けて6日に予定されていたフェスティバルの2日目をキャンセル。全員にチケット代の払い戻しを行なうことや、犠牲者の葬儀費用を負担すること、今回の悲劇で心理的にダメージを負った参加者に無償でセラピーを提供することなどを発表すると共に、今後も他の支援もするつもりであることを表明している。(フロントロウ編集部)