たびたび撮影が目撃されていた『マトリックス レザレクションズ』
『マトリックス』3部作から約20年。ファン待望の最新作『マトリックス レザレクションズ』が、12月17日に遂に公開される。
新型コロナウイルスのパンデミックが発生する直前にアメリカのサンフランシスコで撮影が開始された本作は、撮影中断を経て、ドイツのベルリンで撮影再開&完了。
フロントロウでもお伝えしてきたが、ベルリンでは、撮影休憩中のキャストや制作陣の姿や、撮影現場へ向かう主演キアヌ・リーブスの姿などが目撃され、2020年2月には、サンフランシスコの街中でアクションシーンの撮影も行なわれていた。
‘Matrix 4’ filming in downtown SF pic.twitter.com/ikgBh9Bkis
— Culture Crave � (@CultureCrave) February 15, 2020
それは、高層マンションからネオとトリニティーと見られる2人が飛び降りるというもので、当然のごとくスタントダブルがこなしたと思われていたが、なんとビルから飛び降りていたのは、キアヌとキャリー=アン・モス本人だったよう!
キアヌ・リーブスが経験したアクションシーン
米トーク番組『The Late Show with Stephen Colbert(原題)』に出演したキアヌは、司会者のスティーヴン・コルベアに、撮影で最もクレイジーだったアクションは何かと聞かれ、その質問を待ってましたとばかりに笑顔でこう答えた。
「ビルから飛び降りたことだね!」
キアヌによると、それは46階建てぐらいの高層ビルだったとのことで、2020年2月に目撃された撮影を指している可能性は高い。『マトリックス レザレクションズ』はVFXによる映像も多い作品だが、なぜ実際に俳優たちが飛び降りたのかと聞かれたキアヌは、その情熱を語った。
「なぜならこれはラナ・ウォシャウスキー作品で、『マトリックス』で、自然な光が必要で、リアルにやりたかったからだよ!もちろんワイヤーをつけていたよ。キャリー=アンと僕は手を握って、ビルから飛び降りた」
しかもキアヌによると、「朝の完璧な光のなかでやりたかったから、19回とか20回とかはやったかな」とのこと!
命綱があり、安全対策も取られていたとはいえ、本物の主演俳優たちを高層ビルから20回も飛び降りさせるとは、さすがウォシャウスキー監督。
SF超大作の『マトリックス レザレクションズ』だが、ウォシャウスキー監督が本作において、自然な環境のなかでの撮影を求めたことは新キャストのニール・パトリック・ハリスも過去に言及しており、「雲が開けるのを1時間待って、その後急いで撮影したりした。もしくは、数ページ分を30分のうちに撮影し、完了したりね」とコメントしていた。
また、キアヌが本作へのカムバックを決めたのは、監督の才能への信頼があったことを明かしている。
キアヌによると、このアクションシーンの撮影はクレイジーだったとはいえ、1回目の挑戦の後は恐怖を感じず、楽しかったそう。
(フロントロウ編集部)