キアヌ・リーブスの若かかりし頃を振り返る
映画『ジョン・ウィック』や『マトリックス』、『コンスタンティン』などで知られる俳優のキアヌ・リーブスといえば、最近ではその性格の良さから規格外の“良い人エピソード”が絶えず、世界中から愛されている。
そんなキアヌだが、13歳を最後に実の父親と関わりがなく、逮捕歴もある父親に対して怒りがあると過去に明かしている。また、高校時代には5年間で4つの高校に通った経験を持ち、17歳で母国カナダからアメリカのカリフォルニア州へ移住した。
“良い人”であるキアヌだが、苦しい経験もしてきた。しかし俳優の道に進むことは彼の運命だったのだろう。アメリカへ渡ったキアヌはその後、俳優として花開き始めた。ちなみに、10代の頃にはカナダのテレビ番組で元気なティーンらしい姿を見せている。というのも、彼はカナダのCBCが制作した番組『GoingGreat(原題)』でレポーターを務めていたから。テディベアを可愛がるキアヌのお茶目な様子は、それから約40年が経った2020年にインターネット上でバズったほど。
A teenage Keanu Reeves reports on a teddy bear convention.
— James King (@jameskingmovies) September 9, 2020
You’re welcome.
(via @keanuplanet) pic.twitter.com/OPKXWk1tqP
さらに、19歳の時にはコカ・コーラのCMに出演している。
キアヌの名前が世界に知られ始めたのは、1988年の『危険な関係』や1989年の『ビルとテッドの大冒険』だと言えるが、彼はその前から、1986年の『リバース・エッジ』や1988年の『パーマネント・レコード』で主演を務めており、若手俳優として存在感を発揮していた。ちなみに、1986年の映画『おもちゃの国のクリスマス』で共演した妹のような存在であるドリュー・バリモアとは、現在でも仲が良い。
そして1991年には、故リヴァー・フェニックスと共演した『マイ・プライベート・アイダホ』が公開。ともに音楽活動もしていたキアヌとリヴァーは、プライベートでも親しかったことで有名。2019年にリヴァーの存在を振り返った時には、彼のことを「並外れて美しい魂。光」と表現している。
リヴァーの妹であり、さらに俳優のホアキン・フェニックスの妹でもあるサマー・フェニックスが公開したリヴァー(左)とキアヌ(中央左)が映る写真。
さらに、1992年には『ドラキュラ』でウィノナ・ライダーと、1994年には『スピード』でサンドラ・ブロックという、今でも仲の良い俳優仲間と出会う。ウィノナとは、『ドラキュラ』での結婚式の撮影で、実際に司祭の前で誓いを交わしているため、本当に結婚したようなものだという事実が話題になったことも。また、サンドラとは非常に仲が良いことで知られ、過去にファンから“友達のなかで最高なスター”は誰かと質問された際に、サンドラの名前を挙げたほどだった。
3人の妹思いで知られるキアヌは、名声を得てからも家族仲が良い。白血病を患っていた妹のためにがんの研究をサポートし、寄付やNPO団体を立ち上げていたことは有名だが、『スピード』の公開直後には、現在は映画プロデューサーとして活動する妹のカリーナ・ミラーが通っていた高校の劇を見に行って大騒ぎになってしまったという逸話もある。あのキアヌがプライベートで学校に立ち寄ったともなれば、高校生が大熱狂するのは当然の話だけれど。
良い人として知られるキアヌだが、若い頃には逮捕されたこともある。2011年には、ガード・ホリンガー氏とともに自身のバイクブランドArch Motorcycleを立ち上げたほどのバイク好きとして知られる彼は、1993年には飲酒運転で逮捕(運転していたのがバイクか車かは不明)。その他には、生きているのは「運が良かったから」だと話す交通事故も経験している。
とはいえ、家族そして若い頃に出会った共演者たちと現在でも仲が良いのは、キアヌの性格の良さも関係しているはず。過去の写真からは若い少年の無邪気さが伝わってくるが、性格の良さは昔からなのだろう。
(フロントロウ編集部)