The 1975にとって大きな意味を持っている日本
番組を受けて、SNSの一部ではマシューに「反日」という言葉が使われているが、実際には、マシューと彼のバンドThe 1975はこれまでに深い日本愛をたびたび示してきた。
番組で「これから日本ツアーに行くんだ」とマシューが語っていたように、The 1975は4月に東京や横浜、名古屋、大阪をまわる日本ツアーが控えている。4月24日から始まるツアーは、ヘッドライナーを務めた昨年のサマーソニック以来となる来日公演なのだが、昨年のサマーソニックはThe 1975にとって、コロナ禍以来初めてとなる、約2年半ぶりの公の場でのパフォーマンスという、大きな意味を持っていた。
パンデミックによって中止を余儀なくされた2020年のスーパーソニックでヘッドライナーを務める予定だったこともあり、ライブ活動へのカムバックの場としてここ日本を選んだThe 1975だが、バンドにとって日本はとても大切な場所であることで知られている。
The 1975は2020年にリリースした『仮定形に関する注釈』に収録されている「Guys」で、バンドとして初めて来日したときの思い出にトリビュートを捧げて、「僕らが初めて日本へ行ったときのこと/あれは今までで最高のことだった/またできたらいいね」と歌っている。
Setlist.fmによればThe 1975はこれまでに日本で13公演を行なっており、これはバンドがこれまで公演を行なってきた国のなかでは、7番目に多い公演数となっている。
日本文化からの影響をたびたび公にしてきたマシュー・ヒーリー
また、マシュー自身は日本文化からの影響をたびたび公言しており、英Rolling Stoneによればマシューの自宅には「日本の禅風の庭」があるほか、唇には「WABI SABI(侘び寂び)」というタトゥーを入れている。
また、海外メディアとのインタビューでも何度も日本への愛について語っており、2016年に米Billboardとのインタビューでは日本の「大ファン」だと語ったほか、2020年にカナダのBeatRouteとのインタビューに応じた際には、「服をゲットするという目的のためだけに日本へ行ったことがある」とも語っている。