約3年ぶりとなる一夜限りの来日公演を翌日に控えていたニュー・ホープ・クラブに来日インタビュー! 残念ながらスケジュールの都合で1人別の飛行機で日本入りしたブレイク・リチャードソンは不在となってしまったが、リース・ビビィとジョージ・スミスの2人に、フロントロウ編集部の名物企画であるプレゼント企画<日本語サイン>にも挑戦してもらいながら、久しぶりの来日となった日本への思いや、ほとんどを自分たちでプロデュースした来たるセカンドアルバムについて訊きつつ、春にちなんで新生活に不安を抱えているかもしれないファンたちに向けたメッセージも受け取ってきた。(フロントロウ編集部)

セカンドアルバムを制作中の今はワクワクするような時期

今、制作が進められているセカンドアルバムはほとんどを自分たちでプロデュースしているそうですね。

ジョージ:パンデミックの時期は僕らにとってスキルを磨く時期になりました。今回、アルバムのほとんどの楽曲を自分たちで書き、自分たちでプロデュースできたことで、自分たちの楽曲を望み通りのものに仕上げることができました。ニュー・ホープ・クラブがこれから進んでいくべき新しい方向性を示してくれていると思いますし、今は僕らにとっても、僕らのファンにとってもワクワクするような時期だと言えますね。

一連のシングルの最初のリリースとして「Getting Better」を選んだ理由として、「僕らにとって人生はどんどん良くなっている」ということをオフィシャルインタビューでおっしゃっていました。このことについて詳しく訊かせていただけますか?

リース:パンデミックは全員に奇妙な期間をもたらしたと思います。僕らにとって、新しい音楽とともにそこから抜け出して、少しだけ自分たちのことを再発見できたことで、成長したように感じましたし、自分たちについて多くを学べたような気がしました。それで、「人生は良くなっている」ように感じたのです。それまでは当たり前のように感じていたことに感謝できるようになりましたし、ポジティブな期間にもなりました。(楽曲は)それを完璧に表現していると思います。

同じく昨年のシングルである「L.U.S.H.」は、タイトルが「Love U So Hard(君を心から愛している)」の略語になっているという、言葉遊びが面白いですよね。この楽曲のインスピレーションについて教えてください。

リース:この楽曲は僕らのロックな側面を示した曲だと言えると思います。ポップロックに特に影響を受けました。壮大なドラムに、壮大なギター、それから歌詞は大人びたものになっています。僕らはファンの方々と一緒に成長していっていると思うのですが、だからこそ、この曲では愛について歌っているのです。

「Call Me A Quitter」もラブソングですが、こちらはどんなことがインスピレーションになったのでしょうか?

ジョージ:今から1年半くらい前に、ロンドンでタクシーに乗っていたときに3人で話した会話がきっかけになりました。お互いの近況報告をしていたなかで、最終的に、遠距離の関係についての話題になって。その相手が家族であれ、友人であれ、特別な人であれ、それって時には負担になると思うんです。僕ら全員が、そういう状況について同じような認識を持っていたことがわかり、その日のうちにスタジオへ行って生まれたのがこの曲でした。

一方で、2023年最初のリリースは「Don’t Go Wasting Time」でした。この曲には、バンドとして前に進み続けるというメッセージが込められているそうですね。

ジョージ:パンデミックが明けつつあるときに書いた曲で、この曲は当たり前だと感じていることについて触れながらも、“自分を向上させるためにはどうしたらいいだろう?”っていうことを歌っています。なので、新しい1年を迎えるにあたって、この楽曲が去年までの状況を抜け出す新年の目標のようなものになるのではないかと感じました。今年をスタートさせるにあたって、この曲以外には考えられませんでした。

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