あらゆる社会的な“標準“に囚われることを嫌い、徹底して自分らしさを貫くその姿勢が、同世代の多くの男性ファンたちを含む“ありのままの自分でいたい“と願うあらゆる人たちを惹きつけてきたヤングブラッド。彼が来日したタイミングでインタビューを実施し、メンタルヘルスをめぐるスティグマ(汚名)や、“男は強くあるべき“などという社会的な男らしさが男性たちを苦しめるトキシック・マスキュリニティ(男らしさの呪縛)などについてトーク。社会の呪縛を拒みながら、無防備なありのままの自分でいることの大切さを力強く語ってくれた。(フロントロウ編集部)

ヤングブラッドに来日インタビュー

フロントロウ編集部:あなたにインタビューさせていただくのは2回目で、1回目は3年前でした。あのときはオンラインだったので、こうやって対面でインタビューさせていただけるのを嬉しく思っています。

ヤングブラッド:ああ、Zoomでのインタビューだったよね。あのときはロックダウン中だったから。うん、嬉しいことだよ。

あのときはアルバム『ウィアード!』についてのインタビューでしたが、それに続く最新作『ヤングブラッド』は、今までにないくらいあなたが無防備になって、弱みを見せている印象を受けています。前作からどのような心境の変化があったのですか?

それまで“ヤングブラッド”というのは、愛や受容、個性から成る、小さくまとまった美しいコミュニティだったんだけど、『ウィアード!』をリリースしたあとで、“ヤングブラッド”がグローバルなものになってしまったんだ。爆発して、デカくなってしまったんだよ。それは嬉しいことでもあると同時に、難しいことでもある。というのも、そのあたりからヘイトが寄せられるようになるからね。

自分の葬式で踊っていた
君がやってくるのを待ちながら
きれいに見えたらいいなと思っていた
瞳に涙を浮かべて踊る君が
でも誰も来なかった

「 The Funeral」歌詞抜粋

世の中一般というものが、初めて「意見」として自分に押し寄せてくる。そのことが原因で、俺は自分が高校生の頃に戻ったかのような状態になったんだ。それで、『ヤングブラッド』というパーソナルなアルバムに立ち返ることにした。これはそういうヘイトを蹴り飛ばすアルバムなんだよ。

そうして無防備な楽曲たちをリリースしていったわけですが、自分の感情が詰まった楽曲を世に出すことに対する不安のようなものはなかったのですか?

ないよ。ヤングブラッドがやるべきことは、そういうことだからね。みんなが聴きたいと思っているのは、そういうことだと思うから。こんなにも親密なコミュニティを築くことができたのは、だからこそだと思っている。ポップミュージックなんて何も言っていないに等しいだろ。人々はリアルなものを聴きたいんだよ。誰だって憂鬱な気持ちになるし、不安を感じる。ここにいることが怖いんだよ! みんなが俺の音楽に繋がりを感じてくれているのは、俺が歌っていることが、実際に俺が感じていることだからだと思う。俺が伝えたいのは真実だけ。無防備になることは、その最善の手段なんだ。

画像1: Photo:©Sotaro Goto
Photo:©Sotaro Goto

ある種それは、ヤングブラッドとしての責任でもあるわけですね。

ある意味では、イエスだね。でも、俺は自分がやりたいようにやっているだけだよ。感じていることをやっているだけだから。それが俺をここまで連れてきてくれた。真実がね。気に食わない人たちもいるだろうけどね。

捨ててしまえたらいいのに
こんな思い出はすべて
なのに今も頭から離れない

眠りにつくときいつも思う
またひとりで目を覚ますんだって
君の夢の数々が喉に絡みついて
もう窒息しそうだ

「Memories with WILLOW」歌詞抜粋

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