ドラゴン、ヒッポグリフ、ニフラー。『ハリー・ポッター』と『ファンタスティック・ビースト』の世界を彩るのが、個性豊かな魔法動物たちだ。その「公式図鑑」にあたるのが、ホグワーツの教科書『幻の動物とその生息地』。この記事では、教科書の設定に触れつつ、映画で活躍した代表的な魔法動物を一覧で解説する。
『幻の動物とその生息地』とは?
『幻の動物とその生息地』は魔法動物学者ニュート・スキャマンダーが著した魔法動物図鑑で、ホグワーツ1年生の必修教科書。ハリーもロンも授業で使っており、映画『ファンタビ』シリーズは、この本が生まれる時代のニュートの冒険を描いている。つまり「教科書の中の生き物たち」こそ、両シリーズをつなぐ主役なのだ。
映画に登場する主な魔法動物一覧
| 魔法動物 | 主な登場作品 | 特徴 |
|---|---|---|
| ヒッポグリフ | 『アズカバンの囚人』 | 鷲と馬の合成獣。プライドが高く、お辞儀が挨拶 |
| ドラゴン | 『賢者の石』『炎のゴブレット』ほか | ハンガリー・ホーンテールなど複数種が登場 |
| ニフラー | 『ファンタビ』シリーズ | 光り物を集めずにいられないモグラ似の人気者 |
| ボウトラックル | 『ファンタビ』シリーズ | 小枝そっくりの小人。ニュートの相棒ピケット |
| セストラル | 『不死鳥の騎士団』 | 死を目撃した者にしか見えない翼ある馬 |
| フェニックス(不死鳥) | 『秘密の部屋』ほか | 炎から蘇る霊鳥。涙に治癒の力を持つ |
| ユニコーン | 『賢者の石』 | 銀色の血を持つ聖獣。その血は禁忌 |
| アクロマンチュラ | 『秘密の部屋』 | 人語を話す巨大蜘蛛。ハグリッドの友アラゴグ |
| マンドレイク | 『秘密の部屋』 | 引き抜くと致死級の悲鳴を上げる魔法植物 |
| グリンデロー | 『炎のゴブレット』 | 湖に潜む水魔。第2の課題でハリーを妨害 |

ヒッポグリフ|お辞儀を忘れると大変なことに
『アズカバンの囚人』で強烈な印象を残したのが、ハグリッドが授業に連れてきたヒッポグリフのバックビーク。前半身は巨大な鷲、後半身は馬という気高い生き物で、近づくにはまずお辞儀をして敬意を示すのが礼儀だ。それを怠って腕を切り裂かれたのがドラコ・マルフォイで、この一件がバックビーク処刑騒動、ひいては物語終盤のタイムターナー(逆転時計)の大仕掛けへつながっていく。1匹の魔法動物が物語全体を動かした好例だろう。
ドラゴン|魔法界最強クラスの猛獣
魔法動物の花形といえばドラゴン。『賢者の石』ではハグリッドが違法に孵化させた子ドラゴンのノーバートが騒動を起こし、『炎のゴブレット』の第1の課題では、最凶とされるハンガリー・ホーンテールがハリーの前に立ちはだかった。『死の秘宝 PART2』でグリンゴッツ魔法銀行の地下から3人を乗せて脱出する白いドラゴンも忘れがたい。魔法界では飼育が厳しく規制されており、ドラゴン使いという専門職(チャーリー・ウィーズリーの仕事)があるほどの危険生物だ。
ニフラーとボウトラックル|『ファンタビ』の2大人気者
『ファンタビ』シリーズで一躍スターになったのが、キラキラした物を見境なく集めてしまうニフラーと、ニュートの胸ポケットに住む小枝の妖精ボウトラックルのピケット。銀行の金庫や宝石店で大暴れするニフラーの場面は、シリーズ屈指の癒やしパートだ。かわいいだけでなく、『黒い魔法使いの誕生』ではニフラーがグリンデルバルドの「血の誓い」の小瓶を盗み出し、物語の行方を左右する大金星を挙げている。
セストラルとフェニックス|物語を深める神秘の生き物
翼の生えた骨ばった黒馬セストラルは、「死を目の当たりにした者にしか見えない」という設定が秀逸だ。『不死鳥の騎士団』でハリーがはっきり見えるようになったのは、前作で級友セドリックの死を目撃したから。見える者と見えない者の違いが、そのままキャラクターの背負った喪失を物語る。一方、ダンブルドアの相棒である不死鳥フォークスは、寿命が来ると燃え上がって灰から蘇る霊鳥。その涙は『秘密の部屋』でバジリスクの毒からハリーを救った。
魔法動物に会える作品はどれ?
魔法動物を目当てに見るなら、種類の多さでは『ファンタビ』シリーズが圧倒的。ハリポタ本編では、ハグリッドの授業が始まる『アズカバンの囚人』以降に登場が増える。ホグワーツで動物たちと近い場所といえば、フクロウたちのフクロウ小屋や、ゴブリンが仕切るグリンゴッツ銀行の地下金庫。生き物たちに注目してシリーズを見直すと、世界の解像度がぐっと上がるはずだ。(フロントロウ編集部)


















