『ハリー・ポッター』のゴブリンとは?グリンゴッツ銀行と魔法使いとの複雑な関係


『ハリー・ポッター』で銀行を経営している小さな種族、ゴブリン(小鬼)。グリンゴッツ魔法銀行のカウンターに並ぶ彼らの姿は、シリーズでもひときわ印象的だ。ただのファンタジーの脇役かと思いきや、実は魔法使いとの間に深い因縁を抱えた、物語の裏テーマを背負う存在でもある。この記事では、ゴブリンの特徴からグリンゴッツ銀行の仕組み、魔法使いと対立してきた歴史まで、まとめて解説する。
ゴブリンとは?魔法界の「もうひとつの知的種族」
ゴブリンは、魔法界に暮らす小柄で頭脳明晰な魔法生物。浅黒い顔に長い指、鋭い目つきが特徴で、人間の魔法使いとは別の体系の魔法を操る。ゴブリンは金属細工の名手として知られ、その腕前は魔法界随一。あの「グリフィンドールの剣」も、実はゴブリンの王が鍛えた傑作だ。単なる小さなモンスターではなく、独自の文化と誇りを持つ知的種族として描かれているのがポイントといえる。
グリンゴッツ魔法銀行を仕切るのはゴブリン
ゴブリンの代名詞といえば、ダイアゴン横丁にそびえる白亜の建物、グリンゴッツ魔法銀行。魔法界で唯一の銀行であり、経営から警備までゴブリンが取り仕切っている。地下には無数の金庫がトロッコ路線で結ばれ、最深部の金庫はドラゴンが守るという厳重ぶり。「グリンゴッツから盗みを働くのは正気の沙汰ではない」というのが魔法界の常識で、ハリーたちが7作目で挑む金庫破りが、どれほど無謀な作戦だったかが分かる。
魔法使いとゴブリンの根深い対立
シリーズの背景設定として重要なのが、魔法使いとゴブリンの緊張関係だ。魔法界の歴史では「ゴブリンの反乱」が何度も起きており、ホグワーツの魔法史の授業でも定番の題材になっている。対立の根っこにあるのは、ゴブリンには杖の所持が認められていないという不平等。優れた知性と魔法を持ちながら、魔法使いから二級市民のように扱われてきた恨みは深い。ヴォルデモートとの戦争でも、ゴブリンの多くはどちらの陣営にもつかず中立を貫いた。
「作った物は作り手のもの」ゴブリン流の所有観
ゴブリンを理解するうえで欠かせないのが、人間とはまったく違う所有権の考え方だ。ゴブリンの世界では、金銭で売買されても「その品の真の持ち主は作り手」であり、購入者が死ねば品はゴブリンに返されるべきだと考える。『死の秘宝』でハリーと取引したグリップフックがグリフィンドールの剣に執着したのは、この価値観ゆえ。魔法使いから見れば裏切りでも、ゴブリンから見れば正当な返還要求だ。
登場した主なゴブリンたち
| 名前 | 登場場面 |
|---|---|
| グリップフック | 1作目でハリーを金庫へ案内。7作目では金庫破りに協力 |
| ボグロッド | グリンゴッツの行員。金庫破りの際に服従の呪文をかけられる |
| ラグナック | グリフィンドールの剣の返還を求めたゴブリンの一族に連なる名 |
| ゴルヌック | 逃亡中のゴブリンとしてラジオ番組の話題に登場 |
中でもグリップフック役の俳優ワーウィック・デイヴィスは、フリットウィック先生との一人二役で知られ、2026年12月配信開始のドラマ版『ハリー・ポッター』にも同役での出演が発表されている。
ゴブリンが活躍する作品をチェック
ゴブリンの見せ場が多いのは、1作目『賢者の石』のグリンゴッツ初訪問と、『死の秘宝 PART2』の金庫破り。ドラゴンに乗って脱出する場面は、シリーズ屈指のスペクタクルだ。どの作品にどの場面があるかは、映画を見る順番の解説記事とあわせて確認してほしい。(フロントロウ編集部)
















