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『ONE PIECE』を歌ったエルミーン。次の目標は「日本のアニソン」

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BY FRONTROW Editorial Dept.
『ONE PIECE』を歌ったエルミーン。次の目標は「日本のアニソン」
画像提供:ユニバーサル ミュージック

ユニバーサル ミュージックが8月17日、東京で新しいショーケースイベント「東京音始」を始動させた。第1回に立ったのはエルミーンとグッド・ネイバーズ。15分の演奏を終えたエルミーンが口にしたのは、意外な目標だった。(フロントロウ編集部)

藤井風とのコラボ曲を13曲目として加えた日本盤アルバムが届いたのが、7月31日。それから半月あまり、エルミーンはまだ日本にいた。8月17日、ユニバーサル ミュージック本社で開かれた音楽ショーケースイベント「東京音始(TOKYO OTOHAJIME)」の第1回に、彼はキーボードの前へ座った。

15分で見せた引き出しと、Q&Aで漏らした本音

イギリス・オクスフォード出身、スーダンにルーツを持つ24歳。サマーソニック2026で初来日を果たしたばかりのエルミーンは、サマソニと同じ民族衣装のまま登場し、「こんにちは、みなさん」と日本語で客席に声をかけた。

この日の持ち時間は15分ほど。デビュー・アルバム『sounds for someone』の収録曲に加え、ホイットニー・ヒューストンの「Exhale (Shoop Shoop)」のカバーまでをノンストップで並べ、最後はアルバム未収録曲「Anyways」のフレーズを客席にレクチャーして合唱させた。ロンドンでは5,000人規模のブリクストン・アカデミーを完売させ、スティーヴィー・ワンダーのサポートアクトも務めてきた男が、業界関係者しかいない小さな空間でやったのは、そういうことだった。

意外だったのは終演後のQ&Aだ。大のアニメ好きだという彼は、サマソニのステージで『ONE PIECE』のテーマ曲をカバーしている。その延長で、「日本のアニソンを作ることが目標」とこの場で語った。ソウルやR&Bを軸に、ジャズの即興性もヒップホップのグルーヴも呑み込んできた24歳が、次に狙っているのは日本のアニメの主題歌らしい。

「Home」を弾き語りに解体したグッド・ネイバーズ

この日、先に登場したのはロンドン発のインディー・ポップ・デュオ、グッド・ネイバーズだった。オリーとスコットの2人組で、こちらもサマソニ2026での初来日を終えたばかり。

東京音始の第1回でアコースティック演奏を披露したグッド・ネイバーズ
画像提供:ユニバーサル ミュージック

サマソニで見せたきらびやかなバンド・サウンドとは打って変わって、東京音始で披露したのはギター2本の弾き語り。全4曲のなかには、2024年1月にTikTokで公開されて世界累計8億回以上のストリーミングを記録したデビュー曲「Home」も入っていたが、ドラマティックな原曲の展開はそぎ落とされ、ブルージーなアコースティック・サウンドへ組み替えられていた。

普段と違うかたちのステージについて、スコットは「自分たちの核となる部分が表現できた」と振り返っている。オリーは今後についてこう話した。「単独公演など、もっとリスナーのみなさんと繋がる機会を作りたい。邦楽ミュージシャンともコラボしてみたい」。楽曲の総ストリーミング数が10億回を超え、ブリット・アワードの〈ライジングスター〉部門にもノミネートされたデュオが、いま見ているのは日本での次の一歩ということになる。

「東京音始」は何をやろうとしているのか

この2組を招いた「東京音始」は、レディー・ガガやテイラー・スウィフトを擁するユニバーサル インターナショナルが立ち上げたプロジェクトだ。デビューしたばかりの新人から、キャリアを重ねたベテランまで、いま日本で花開かせたいアーティストとサウンドを紹介していくという主旨で、対象は国内外を問わない。

第1回は音楽業界関係者向けの開催だったが、将来的には一般の観客を迎える形も予定されている。ショーケース以外のコンテンツも使いながら才能を発掘していくといい、洋楽との出会い方そのものを作り直そうとしている、と言ってもいい試みだ。クイーンやボン・ジョヴィのように、日本での盛り上がりが世界的ブレイクの起点になった例は少なくない。エルミーンのアニソンも、グッド・ネイバーズの単独公演も、そのうち本当に実現するのかもしれない。

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