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鉄のカーテンの向こうの8万人。『クイーン:ブダペスト』予告編が解禁

FRONTROW Editorial Dept.
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鉄のカーテンの向こうの8万人。『クイーン:ブダペスト』予告編が解禁
(C) 2026 Sony Music Entertainment

クイーンのオリジナル・メンバー4人が映像に残した最後のライヴを収めた『クイーン:ブダペスト』の劇場予告編が、8月27日に公開された。10月7日の日本公開が発表されたのは今月22日のこと。それから5日で、40年前の熱狂が動く映像として出てきた。(フロントロウ編集部)

1986年7月27日、ブダペスト

配給のカルチャヴィルによると、本作が記録しているのは1986年7月27日、冷戦下のハンガリー・ブダペストで開かれた公演だ。西側のアーティストによる、”鉄のカーテン”の向こう側で初めてのスタジアム・ロック・コンサートだったとされる。集まった観客は8万人。

この日はマジック・ツアーの途中にあたる。フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコンという4人が揃って回った最後のツアーで、その姿がフィルムに残されたのもこれが最後になった。今年はフレディの生誕80周年(同時に没後35年)、バンド結成55周年、そしてマジック・ツアーから40周年が重なる年でもある。

ブライアン・メイは、当時の客席にいた人たちの置かれた状況から話を始めている。

「何年にもわたって、”鉄のカーテン”の向こう側のファンは、クイーンの音楽を違法カセットテープで聴くことしかできなかった。僕らのようなロック・バンドを聴くことが許されなかった彼らにとって、クイーンを目の前で観るなんて想像もできなかったんだ」

そして、こう続ける。「そんな彼らがようやく僕たちの演奏を生で観て、同じ空間を共有できたこのコンサートは、彼らにとってもだが、僕たちにとっても胸が熱くなる瞬間だった」

『クイーン:ブダペスト』場面写真
Courtesy of Sony Music

40km分のフィルムを、ピーター・ジャクソンのチームが

映像の作り直しを担当したのは、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のピーター・ジャクソンが率いるPark Road Post Productionsだ。

素材は、17台のカメラで撮影されたオリジナルの35mmフィルム。当時のハンガリー国内で確保できたフィルムを全部使い切った結果、その量は25マイル、およそ40km分にのぼったという。ここから丹念に4Kレストアが施され、音はオリジナルのマルチトラック音源から新たにリミックスされてドルビーアトモス化された。

ジャクソンは「音楽史に燦然と輝く瞬間に新たな命を吹き込むことができたのは、大変光栄なことです」と述べ、「映像に収められたオリジナル・クイーン最後のライヴ・パフォーマンスを、新しい観客の皆さんにも追体験してもらえることを楽しみにしています。ゼイ・ウィル・ロック・ユー!!」と締めくくっている。

仕上がりについては、メイ本人がいちばん強気だ。「映像は驚くほど鮮明で、そのクオリティには息を飲むほど」「クイーンの全盛期のライヴをこれまでで最もリアルに体験できる決定版だ。ぜひ、IMAXや映画館で楽しんでほしい。映画を観ていることを忘れてしまうほどの没入感を体験してもらえるはずさ」

実質2日限定の上映、そのあと10月30日に

日本公開は10月7日、TOHOシネマズ 日比谷ほか。期間限定の上映で、IMAX特別先行上映が10月7日にTOHOシネマズ 新宿とTOHOシネマズ 名古屋栄で行なわれる。ドルビーアトモス上映と2D通常上映は基本的に10月7日と10月10日の2日限定(一部劇場では10月7日〜15日の上映もあり)。鑑賞料金は3000円一律で、特別規格のスクリーンや席にはアップチャージがつく。

監督はヤーノシュ・ジョムボリャイ。劇場公開が終わったあとは、10月30日にBlu-ray(完全生産限定盤・5,940円税込)と2CD(3,960円税込)が発売される。日本盤にはMC部分の日本語字幕と日本語ブックレットが付き、輸入盤では4K UHD Blu-ray、DVD、3LPも用意される。デジタル配信も同日だ。

『クイーン:ブダペスト』アートワーク
(C) 2026 Sony Music Entertainment

2日限定と考えるか、40年ぶりに劇場のスクリーンで会えると考えるか。フレディ・マーキュリーが8万人を前に立っていた1日は、10月にIMAXの大きさで戻ってくる。

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