現地時間の6月5日に最新曲「バック・トゥー・ユー」のMVを公開したセレーナ。以前から、その歌詞の内容から、破局と復縁を繰り返しているジャスティン・ビーバーとの恋を歌った曲なのではないかとウワサされていた同曲のMVは、セレーナ演じるおかっぱヘアの女性とブロンドヘアの男性が退屈なパーティを抜け出すという短編映画のような作品に。
この作品の最も特徴的なコンセプトは、音声の代わりに字幕で登場人物2人の会話が展開するという無声映画のようなレトロな演出。セリフが聞こえない代わりに、くるくると変わるセレーナの表情が「かわいすぎる」とファンたちの間では評判となった同作だが、ここへ来て、このコンセプトがある芸術家の作風の盗用なのではないかと疑う声が続出している。
盗用元となったのではないかとささやかれているのは、インスタグラムを中心に活躍している女性芸術家のサラ・バーバーの作風。
写真にまるで映画のように字幕を添えるというスタイルは、彼女が数年前から採用している方法。彼女の作品には、ディズニーチャンネルの人気ドラマ『スイート・ライフ』に出演していたディラン・スプラウスや、ベッカム家の長男ブルックリン・ベッカムとのロマンスが浮上した人気モデル、ソニア・ベン・アンマーらのセレブもモデルとして登場しており、海外の若者たちの間で人気となっている。
ニューヨークやロサンゼルスなどの有名アートギャラリーで作品展を行ったこともある彼女のインスタグラムのフォロワー数は54万人を超えており、そのなかには、シンガーのケイティ・ペリーや女優のベラ・ソーンなどのセレブも。
一部のサラのフォロワーたちは、セレーナの「バック・トゥー・ユー」の映像に使われている手法が、サラの作風とあまりにも似すぎていると主張しているのだ。
セレーナやMVの製作に携わったクリエイターたちがサラの作品の存在を認識しているかについては不明であり、もちろん、元来の無声映画のスタイルからインスパイアされて考えついた手法であるという可能性も高い。しかし、サラがインスタグラムストーリーを通じてフォロワーたちに報告したところによると、彼女のもとには「セレーナがあなたの作品を真似したようだ」という問い合わせが2000件以上も届いているという。(フロントロウ編集部)